また、ネットニュース編集者の中川淳一郎氏もツイッターに、
「内田裕也の自宅近くに事務所借りてるが、タクシーを待っていたら突然彼が割り込んで堂々と手を挙げる。高齢というのもあるが、『こりゃ譲らんといかん』と思わせる妙な敬意を抱く気持ちと清々しい傍若無人さがあった。あとコンビニで店員が1000円札で釣りを出したら『5000円札はないのか!』とキレてた」
と、自身の目撃談を投稿。ちょっと古い話だが、『週刊ポスト』2011年6月3日号では、プロインタビュアーの吉田豪氏が、
「僕の知ってる人妻が裕也さんにナンパされたんですよ。モデルをやってた子で美人なんですけど、青山を歩いてたら、裕也さんが声をかけてきて。『彼女、乗ってかない』っていって、声がする方向を見たら、裕也さんで、タクシーに乗ってたんですよね(笑)。自分の車じゃねえんだって。タクシーの相乗りですよ、ただの(笑)。いいですよね、この自由な感じは」
と、とっておきの内田裕也伝説を明かしている。いずれも、どこかユーモラスで人間臭いエピソードばかりなのだ。
エキセントリックな言動も多く、一見するとちょっと怖そうだが、私生活では親しみやすい一面を持っていた内田さん。自然とにじみ出てくるそういった部分が、最後まで多くの人に愛され続けた理由なのかもしれない。