日本の伝統音楽を継承する旗手たちには、若く麗しき女性も多い。津軽三味線を弾き「伝統芸能ポップアーティスト」として活躍する川嶋志乃舞さん(24)が三味線の魅力を語る。
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3歳から佐々木光儀流で津軽三味線を続けてきましたが、昔からジャズや渋谷系の音楽も好きなんです。同時に大学で純邦楽を専門的に学んだことで、日本の伝統文化を後世に伝えていきたいという気持ちが芽生えました。
温故知新という言葉を胸に、和楽器ならではのグルーヴ感で唯一無二のポップスを奏でています。
演奏が上手な和楽器奏者はすごく美意識が洗練されていて、「楽器が上手いと美人になる」という法則がある気がします(笑い)。私も日々腕を磨いて「アーティスト」として美人になれるよう努力します。
●かわしま・しのぶ/1994年、茨城県生まれ。東京藝術大学音楽学部邦楽科卒業。これまで全国大会で4度優勝。「伝統芸能ポップアーティスト」として音楽活動を展開。みとの魅力宣伝部長、笠間特別観光大使を務める。
■取材・文/曹宇鉉(HEW)、撮影/榎本壯三
※週刊ポスト2019年4月12日号