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日本プロ野球界のトレードがMLBほど活発ではない理由

鳥谷は今季、どんな使い方になるか(時事通信フォト)

 プロ野球シーズンが始まると、先発投手数が足りていないチームと、ダブついて選手を余らせているチームがあることに気付かされる。チーム事情で「使い場所がない」選手については、3球団で4番を打った広澤克実氏も、古巣・阪神への心配を口にする。

「ここ数年、陽川尚将(27)や中谷将大(26)、高山俊(25)といった若手が試合にも出られていない。使い続ければレギュラーになれる選手たちですよ」

 高山は、新人王を獲得した2016年の姿に遠く及ばない。ドラフトの抽選で、当時の真中満監督(48)が当たりくじを見間違うという一騒動があった高山に、ヤクルトファンからは「やっぱり、来るべきは神宮球場だった」という願いは絶えない。

 ただ、日本球界ではメジャーほどトレードが活発ではない。

「移籍先で活躍されると、球団の育成法や指導法が批判される。球団のメンツがネックになってしまうんです。出場機会をやらないと、伸びるものも伸びないんですけどね」(広澤氏)

 一方、阪神ではベテランにもトレードの白羽の矢が立つかもしれない。2017年、2000本安打を達成した鳥谷敬(37)だ。ショート復帰をかけて臨んだ新シーズンだったが、ポジションをルーキーの木浪聖也(24)に譲った。

「鳥谷の人気にあやかりたいと考えているのはオリックスだろう。ショートで開幕スタメンの安達了一(31)が4試合で二軍落ちしたが、打撃も物足りない。鳥谷はまだ動けるし、大阪ドームを満員にできる人気があると考える関係者も少なくない」(在阪スポーツ紙記者)

※週刊ポスト2019年4月19日号

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