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2019.04.23 07:00  NEWSポストセブン

若手社員の「5月病」、乗り越えるために役立つ「3つの感覚」

『「首尾一貫感覚」で心を強くする』の著者、舟木彩乃氏

『「首尾一貫感覚」で心を強くする』の著者、舟木彩乃氏

◆困難を乗り越える「3つの感覚」

 舟木氏の著書のテーマともなっている「首尾一貫感覚」とは、医療社会学者のアーロン・アントノフスキー博士(1923~1994)が提唱した概念で、かつてナチスドイツの強制収容所に収容された経験を持ち、戦後も厳しい難民生活を強いられながら生き抜いて、更年期になっても心身ともに良好な健康状態を維持し続けたユダヤ人女性たちに共通して見られた特徴だという。それは、次の3つの感覚からなっている。

■把握可能感(=「だいたいわかった」という感覚)――自分の置かれている状況や今後の展開を把握できると感じること。

■処理可能感(=「なんとかなる」という感覚)――自分に降りかかるストレスや困難に対処できると感じること。困難を乗り越えるときに必要な“資源”(相談できる人やお金、権力、地位、知力など)を持っていることが、この感覚の根拠となる。

■有意味感(=「どんなことにも意味がある」という感覚)──自分の人生や自身に起こることには意味があると感じること。

 これら3つの感覚は、お互いに補完し合うようにつながっている。

 例えば、「今、起きていることや将来のことはだいたい自分で把握できている」と思える「把握可能感」があれば、「トラブルがあっても、なんとかなるだろう」という「処理可能感」が持てる。「処理可能感」の元となる人脈やお金などの“資源”を実際に活用することで、「把握可能感」を高めることもできる。また、「自分自身に起こる出来事にはすべて意味がある」という「有意味感」を生み出す価値観や考え方は、「処理可能感」を高めるための“資源”になると考えられる。

「もし、あなたの周りに、追い詰められて思い悩んでいる人がいたら、それら3つの感覚のいずれか、またはすべてが低い状態であることが多いと予想されます。特に新入社員や若手社員の場合は、経験が不足していたり人脈がなかったりするために、『把握可能感』や『処理可能感』を得られにくいことが多く、困難や問題を克服するためには上司や先輩からのフォローが必要となります。にもかかわらず、そこで上司や先輩のフォローがないと、仕事を続けていくのが難しくなってしまいます」

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