ビジネス

ワークマンvsデカトロンの戦い 前者が圧倒的優位な理由

「ワークマンプラス」の関西1号店(ららぽーと甲子園内)

「ワークマンプラス」の関西1号店(ららぽーと甲子園内)

 作業服の高機能性を武器に、低価格のアウトドアウェア専門店を次々と出店して人気絶頂の「ワークマンプラス」。一方、フランス発で世界最大のスポーツ用品店「デカトロン」が3月末に日本初上陸(兵庫県西宮市)し、「ワークマンvsデカトロン」の戦いが注目されているが、ファッションジャーナリストの南充浩氏は、早くもワークマンに軍配を上げる。その理由とは?

 * * *
 少し前のことになりますが、3月21日に話題の低価格アウトドアウェア店「ワークマンプラス」の関西1号店が「ららぽーと甲子園」にオープンしました。

 オープン当日は1000人を超える来客数があり、81坪の店舗は入場制限を行ったほど。初日の売上高は約460万円。郊外型の中型ショッピングセンターである、ららぽーと甲子園という施設の性格と、商品単価の低さを考慮すれば上々の数字だといえます。

 ららぽーと甲子園での初年度売上高目標は3億円を掲げており、商品単価の低さと郊外型ショッピングセンターという立地では少々高めの目標設定ですが、仮に460万円ペースで売れ続ければ、計算上では、1年間で10億円を越える売上高になりますから、品薄商品の補充体制が杜撰でなければ、3億円への到達は不可能ではありません。

 一方、同時期に近隣の「西宮ガーデンズ」にはフランス拠点の低価格スポーツ・アウトドアSPAグローバルブランド「デカトロン」の日本1号店がオープンしました。低価格ということとスポーツ・アウトドアということで、メディアは“西宮戦争”と煽っていますが、単純に同等比較することは難しいのではないかと個人的には見ています。

 共通項は「低価格」と「スポーツ・アウトドア」ですが、恐らく消費者には「同ジャンル」のブランドとは映らないのではないかと思います。

関連キーワード

関連記事

トピックス

麻薬取締法違反容疑で家宅捜査を受けた米倉涼子
「8月が終わる…」米倉涼子が家宅捜索後に公式SNSで限定公開していたファンへの“ラストメッセージ”《FC会員が証言》
NEWSポストセブン
巨人を引退した長野久義、妻でテレビ朝日アナウンサーの下平さやか(左・時事通信フォト)
《結婚10年目に引退》巨人・長野久義、12歳年上妻のテレ朝・下平さやかアナが明かしていた夫への“不満” 「写真を断られて」
NEWSポストセブン
人気格闘技イベント「Breaking Down」に出場した格闘家のキム・ジェフン容疑者(35)が関税法違反などの疑いで逮捕、送検されていた(本人SNSより)
《3.5キロの“金メダル”密輸》全身タトゥーの巨漢…“元ヤクザ格闘家”キムジェフン容疑者の意外な素顔、犯行2か月前には〈娘のために一生懸命生きないと〉投稿も
NEWSポストセブン
司組長が到着した。傘をさすのは竹内照明・弘道会会長だ
「110年の山口組の歴史に汚点を残すのでは…」山口組・司忍組長、竹内照明若頭が狙う“総本部奪還作戦”【警察は「壊滅まで解除はない」と強硬姿勢】
NEWSポストセブン
バスツアーを完遂したイボニー・ブルー(インスタグラムより)
《新入生をターゲットに…》「60人くらいと寝た」金髪美人インフルエンサー(26)、イギリスの大学めぐるバスツアーの海外進出に意欲
NEWSポストセブン
大谷が購入したハワイの別荘の広告が消えた(共同通信)
【ハワイ別荘・泥沼訴訟に新展開】「大谷翔平があんたを訴えるぞ!と脅しを…」原告女性が「代理人・バレロ氏の横暴」を主張、「真美子さんと愛娘の存在」で変化か
NEWSポストセブン
小林夢果、川崎春花、阿部未悠
トリプルボギー不倫騒動のシード権争いに明暗 シーズン終盤で阿部未悠のみが圏内、川崎春花と小林夢果に残された希望は“一発逆転優勝”
週刊ポスト
ハワイ島の高級住宅開発を巡る訴訟で提訴された大谷翔平(時事通信フォト)
《テレビをつけたら大谷翔平》年間150億円…高騰し続ける大谷のCMスポンサー料、国内外で狙われる「真美子さんCM出演」の現実度
NEWSポストセブン
「第72回日本伝統工芸展京都展」を視察された秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年10月10日、撮影/JMPA)
《京都ではんなりファッション》佳子さま、シンプルなアイボリーのセットアップに華やかさをプラス 和柄のスカーフは室町時代から続く京都の老舗ブランド
NEWSポストセブン
兵庫県宝塚市で親族4人がボーガンで殺傷された事件の公判が神戸地裁で開かれた(右・時事通信)
「弟の死体で引きつけて…」祖母・母・弟をクロスボウで撃ち殺した野津英滉被告(28)、母親の遺体をリビングに引きずった「残忍すぎる理由」【公判詳報】
NEWSポストセブン
部下と“ラブホ密会”が報じられた前橋市の小川晶市長(左・時事通信フォト)
《黒縁メガネで笑顔を浮かべ…“ラブホ通い詰め動画”が存在》前橋市長の「釈明会見」に止まぬ困惑と批判の声、市関係者は「動画を見た人は彼女の説明に違和感を持っている」
NEWSポストセブン
バイプレーヤーとして存在感を増している俳優・黒田大輔さん
《⼥⼦レスラー役の⼥優さんを泣かせてしまった…》バイプレーヤー・黒田大輔に出演依頼が絶えない理由、明かした俳優人生で「一番悩んだ役」
NEWSポストセブン