さらに馬氏は翌日、ウェイボに「いかなる企業も、社員に996システムを強制してはいけない」が、「若者は、幸せとは自らの努力によって得られるものであることを理解しなければならない」と書き込んだ。
しかし、ネット上ではこれらの馬氏のコメントに批判的な書き込みが殺到。「著名な企業家である馬氏の発言はアリババの社員に重労働を強いるものであり、他の企業のトップも同じように従業員をこき使って良いというお墨付きを与えるようなものだ」や、「アリババはいつからブラック企業になったのだ」などの声が寄せられた。馬氏は批判の矢が自分に向けられると、慌てて「996システムは非人道的で、不健康」などと書き込んで、実質的な謝罪を行った。
中国ではIT企業の従業員の重労働が大きな社会問題となっており、一部IT企業の従業員は「996システムで働くと、いずれICU(集中治療室)行きだ」との意味の「996.ICU」というホームページを立ち上げ、5月上旬現在、同サイトにはフェイスブック等の「いいね」に相当する「★」が24万人以上ついている。