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【漫才賞レースTHE SECOND】第3回大会はフジテレビ問題の逆境で「開催中止の可能性もゼロではないと思っていた」 番組の総合演出が語る苦悩と番組への思い

『THE SECOND』総合演出の日置祐貴氏(撮影/山口京和)

『THE SECOND』総合演出の日置祐貴氏(撮影/山口京和)

 今年で3回目を迎える漫才賞レース「THE SECOND~漫才トーナメント~」は、結成16年以上のベテラン漫才師のみが出場資格を持つコンテストだ。お笑い芸人やファンの間では浸透し、高評価を受けている同番組だが、放送するフジテレビに対しては昨年末から厳しい目が向けられている状況でもある。5月17日の生放送直前に、同番組の総合演出を務める日置祐貴氏にインタビューし、今大会の開催に至る経緯や思いを聞いた。(聞き手/ノンフィクションライター・中村計)【前後編の前編】

――THE SECONDの第3回大会は、昨年末から年明けにかけてフジテレビ問題が明るみになり、風当たりが強まる中での開催となりました。正直なところ、もう開催できないのではないかと思うこともあったのですか。

日置 前年の11月末にエントリーが終わっていたので開催するつもりでいましたけど、会社の上層部の判断で「開催中止」と言われる可能性もゼロではないと思っていました。ただ、僕らの方からやめましょうと言うつもりは1ミリもなかったので、なんとか形になるよう努力するだけでしたね。

――いろいろな人に「できるんですか?」と聞かれたんじゃないですか。

日置 心配されましたね。

――大会だけじゃなく、日置さんの精神状態も気になっていたと思います。

日置 いろんな芸人さんに「大丈夫ですか?」「元気ですか?」と聞かれて、「元気ではないです」と答えてました。本音なのかボケなのかはわからないですけど、正直なところ、元気ではなかったので。

――辞退者が出るかもしれないという心配もあったのですか。

日置 そこはあまり心配していませんでした。それよりも、お笑いの賞レースなので、ネタの中で芸人さんにイジられたり、お客さんに「そんなことやってる場合か!」みたいなお叱りを受けることもあるかなと思っていたので、若いスタッフたちには、こういうこともあるかもしれないけど動揺しないように、という話だけはしておきました。

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