自自連立政権をスタートさせた小沢一郎自由党党首(右)は久しぶりに自民党大会に出席し、小渕恵三首相(左)と並んで着席した(1999年。時事通信フォト)
──決別の場面は。
小沢:今でも忘れません。僕が「おかしいじゃないか。(政策協定に)全員署名してるじゃないか」と言うと、小渕さんは「いっちゃん、俺の性格知ってるだろ。俺は言えないんだよ」って言うんです。「勘弁してくれよ」って(苦笑)。
──総理はやりたくても党内が反対したということか。
小沢:いや、小渕さんにもやる気はなかった。だって、その気なら(党五役に)「あなたたちだって署名したじゃないか」って言えばそれで済む話なんだから。
──最後は自自公3党首会談で自由党が連立離脱した翌日に小渕総理が倒れた。
小沢:僕が原因みたいに言われてね。悪いことはみんな僕のせいです。
──3党首会談では総理に変調を感じたか。
小沢:いや、全く。小渕さんはもともと心臓に持病があって、僕がもっと若い頃に小渕さんが郵政の部会で倒れ、担いでいって控室で寝かせたこともある。心臓だから突然(発作が)来たのでしょう。
(文中一部敬称略)
※週刊ポスト2019年5月17・24日号