◆老犬ホーム
2013年の動物愛護管理法改正に伴い誕生した「老犬ホーム」「老猫ホーム」。重度の介護が必要で、一般的な飼育が困難なペットのための施設。
「8割が60代以上の飼い主で、老人ホームへの入居で預けるというケースが最も多いです」(THEケネルズ東京(東京都目黒区)・施設責任者・牟田口夏美氏)。
「うちの犬は元気ですか」と毎日のように問い合わせてくる飼い主も多く、各部屋にカメラを設置して自宅やスマホなどでいつでも愛犬の様子が確認できる。
一般的な飼育が困難なペットが入る(撮影/内海裕之)
◆老犬介護
幼犬から老犬まで幅広い年代の犬が利用できる大型複合施設「WANCOTT」(神奈川県横浜市)では、障害や老化で介護が必要な犬のケアにも力を入れる。
「長期ステイの場合でも、最長1か月ごとの契約更新にすることで、“犬を手放す”のではなく、“ご家族の責任の元でサポートを受けている”ことを意識してもらっています」(北島愛マネージャー)。
てんかんの発作があったり寝たきりなど、一般家庭でのケアが難しいペットも医療スタッフが見守るので安心して預けることができる。