更年期の症状と更年期以外の症状リスト

「すべての不調を治そうとするのではなく、まずは本来の更年期障害をピンポイントでやっつけるべきです。根本にある症状を治療できれば、更年期障害に付随するほかの症状が落ち着き、早ヌケしやすくなります」(善方さん)

 さまざまな更年期障害の根本を「狙い撃ち」するため、善方さんが推奨する治療の第一選択肢は、「ホルモン補充療法(HRT)」だ。

「更年期障害はホルモンの分泌が減ることで生じるので、ホルモンを増やすことが治療の基本です。HRTは減少したエストロゲンを体に補充する治療法で、内服薬、貼り薬、塗り薬があります。

 ただし、不正出血、乳房痛、下腹部のハリなどの副作用が生じるリスクがあり、治療にあたっては医師の助言が必要です」(善方さん)

 成城松村クリニックの松村圭子院長がすすめるのは「プラセンタ療法」だ。

「人や動物の胎盤から抽出したエキスを注射・内服する療法で、ホルモンバランスの乱れを改善するだけでなく、自律神経を整えて精神を安定させることや、血行促進、抗酸化作用も期待できます。幅広い効果がありながら、副作用が少ないとされることも大きなメリットです」

 まずはHRTかプラセンタ療法が治療の基本になることを覚えておこう。

※女性セブン2019年6月13日号

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