◆カッパ、防水ジャケットが熱中症を招く
防水加工が施されたレインウェアが役立つ季節だが、その機能が危険を呼び込むこともある。埼玉県在住の男性(67)が話す。
「去年の梅雨の時期に、庭いじりをしていたらひどい頭痛に襲われ、倒れこんでしまった。夢中で数時間ほど土を掘り返していたところでした。雲行きが怪しいからと、念のためカッパを着ていたのが良くなかったようです」
前出の田中氏がいう。
「レインコートやカッパなど防水性の高い衣服を着ていると汗が気化しにくく、熱がこもりやすいんです。作業に集中してしまうと、本人も気づかない」
適切に着脱するほか、袖や裾から時折風を送り込んで、こもった熱を外に出すなどして対応したい。
※週刊ポスト2019年6月14日号