ひばりさんと一緒に食事に行った後、麗子さんが「ひばりさん、ナイフとフォークの使い方を知らなかったのよ!」と言っていたこともありました。私が「ひばりさんくらい多忙になると、外のことは知らないものなのよ」と言うと、「そうだよね~」って笑っていました。
それから、ひばりさんのところには、日々いろいろな人が挨拶に来るじゃない? 芸能関係のお偉いさんから、わけのわからない格好をしたバンドの方まで。どんな人たちでも、ひばりさんはその方の挨拶をきちんと受ける。で、後で隣にいる麗子さんに「今の方、どなた?」って聞くんです。
麗子さんも分からないから、「誰かしら」って(笑い)。
ひばりさんに美容師さんを紹介したのも麗子さんでした。麗子さんが通っていた美容師さんで、「この人は日本一だから」って。ひばりさんは「麗子がそう言うなら」とその方にお願いするようになったんです。
●取材/宇都宮直子、大屋敷未世子
※週刊ポスト2019年7月19・26日号