「電子レンジを使えば、炒め物や蒸し料理、煮込みなども短時間で調理できます。耐熱容器1つで作れるので洗い物も少なくてすみ、さらに時短に」と料理家の上島亜紀さん。とはいえ電子レンジ調理は、肉や魚がパサパサになるのでは? という心配も。
「材料を重ねる順番を工夫したり、加熱後の余熱を利用したりといったコツを知れば、肉や魚もふっくら仕上がります。短時間で加熱するので、野菜の栄養素もキープできますよ」
◆レンチン調理のコツ
(1)容器は耐熱皿や耐熱ボウルが便利
加熱には丈夫で、食材のにおいもつきにくいガラスの耐熱皿や耐熱ボウルが便利。今回は直径20cmのものを使用。
(2)材料に粉をまぶして水分を調整する
肉や魚、野菜から水分が出ると仕上がりがベチャッとしてしまう。調理前に粉をまぶしておくと水分も旨みも逃げにくくなる。
(3)材料の重ね順を工夫し旨みを出す
材料を重ねる順番も重要。回鍋肉なら野菜→肉→野菜→肉の順で重ねると、火の通りと味が均一になっておいしさがアップ。
(4)レンチンの余熱でじんわり加熱する
加熱のしすぎが、食材のパサつきやベチャッとなる原因。レンチン後の余熱を利用して調理すると、肉も魚もしっとり仕上がる。
◆回鍋肉レシピ
【材料】
豚バラ肉薄切り…100g(5cm幅)
キャベツ…2~3枚
ピーマン…1個(乱切り)
長ねぎ…1/6本(斜め薄切り)
ごま油・片栗粉…各小さじ1
A:甜麺醤・酒…各大さじ1 豆板醤・にんにくすりおろし…各小さじ1 みそ…大さじ1/2
【作り方】
豚肉にAを絡める。保存袋に野菜と片栗粉を入れ振って混ぜる。耐熱ボウルに野菜、豚肉、野菜、豚肉の順に重ねる。肉は重ならないように並べる。ふんわりラップをし、電子レンジで5分加熱。
◆冷凍ご飯の温め方
冷凍ご飯(200g)を電子レンジで2分加熱。いったん取り出し、中心に空気を入れるようにフワッとつかみ、さらに1分加熱。すぐに器に移してほぐす。
撮影/木村拓
※女性セブン2019年7月25日号