また外出時は、日傘や帽子などで直射日光を避けることも忘れずに。
「高齢者と出掛ける予定がある時は、熱中症予防を目的に示される“暑さ指数”(WBGT)を確認し、適度に涼しく休憩が取れるよう計画しましょう。歩くだけでも体の中では熱が発生し、体温が上がることを覚えておいて」
暑さ指数は人体の熱収支に与える影響の大きい要素を取り入れた指標で『危険』『厳重警戒』『警戒』『注意』『ほぼ安全』の5段階で注意喚起。環境省の「熱中症予防情報サイト」で1時間おきに更新し、翌々日までの予測値も公表中だ。
「究極の熱中症対策は日常の健康管理です。食事と睡眠をしっかり取り、朝の定時に体重、血圧、体温、心拍を計測する習慣を。体重増加や血圧が上がり気味なら水分・塩分の摂りすぎ。体重減や心拍増加、血圧低下気味なら脱水の恐れなどと、体調を把握することが大切です」
ちなみに、環境省の調査では、日傘を使うことで、日なたと比べて1~3℃の暑さ指数低減効果があったという。帽子より汗の量が約17%減るという実験結果もあり、日傘は熱中症対策にかなり有効なアイテムだと言えそうだ。
※女性セブン2019年8月1日号