コンビニ最大手のセブン-イレブンの「セブンペイ」騒動は、利用者以外にも動揺が広がっている。
7月1日にスタートしたスマホの決済サービス「セブンペイ」が、第三者からの不正アクセスで本人の知らぬ間に使用されてしまう事例が各地で続発。被害者数は約1500人、被害総額は約3200万円にのぼる(7月11日時点)。登録するとおにぎり1個が無料になるというキャンペーンに乗って被害に遭った人も多いという。
なかでも不安を広げたのが、セブンペイがサービス利用停止前の7月3日、利用者にパスワード設定に関する注意を促したことだった。「不正アクセスされるケース」の例として「ログインID・パスワードが分かりやすいものになっている」ことが挙げられたのだが、ニュースを見た都内在住のAさん(68)はこう言う。
「セブンペイはやってないけど、分かりやすいパスワードって何だろうって気になって。パスワードなんてこれまで考えもなく決めていたから、もしそれで変な被害に遭ったり個人情報が流出したりしたら怖いですよ。今後はむやみに登録するのは気をつけようとは思うけど、すでにメールにしてもネット通販にしてもけっこう登録しているし、いまさら止めるわけにはいかない。どうすればいいのか」
ネットのサービスには、名前、電話番号、生年月日、クレジットカード番号など、多くの個人情報が登録されており、パスワードはそれを守る“最後の鍵”である。だからこそパスワードが万が一流出すれば、不正使用の被害に遭ってしまう危険性がある。
どんなパスワードなら安全なのか。前出のAさんのパスワードの設定は、いたって一般的である。