メロンをとっても、なん通りもの食べ方がある。ある日の「メロン」は「ザ・メロン」「ミルクにメロン」「ミルクにメロンの実」という3種類。「ザ」というのは和三盆蜜を使用し、素材のおいしさを最大にいかしたかき氷。「メロン好きの客」とひとくくりにせず、いろいろな客に合わせて好みの幅に寄り添う提案をしている。

 さらに「もも」「すいか」「パイン」「あんず」「すもも」という夏の果物に加え、「抹茶」「ミルク」といった定番の味、「ラムレーズン」「パルミジャーノレッジャーノ」「焼きパイン」「じゃがいも」といった、一見かき氷にはふさわしくないと思われるメニューまで並んでいる。

キャラメルミルクに焼きパイン

 いまは常連となった客たちは、はじめて慈げんを訪問したときの感想を「メニューを見ただけでは、どんな味なのか想像できない」「かき氷の概念がかわった」という。

「もし店が都心の一等地なら、または大きなチェーン展開の店なら、いくつかの特徴的なメニューに絞って、それを目当てに来てもらうという方法が成立するでしょう。けれど、熊谷まで来てもらうには、一品ずつに『少し角がある』くらいがちょうどいいのです」

 追加注文ができない上に、遠方から来ている客も多く、ほとんどの客がふたりで3杯など、2杯以上注文する。多くのメニューが一期一会で、そのときに頼まなければ2度と出会えない。いままでに提供されたメニューは1000種類を超える。

「同じようなメニューが1週間、2週間と続くと、今度は自分自身が悶々としてしまいます。なんだか停滞しているみたいで、違うことをしたくなるのです」

◆どんな人も満足させるかき氷の仕掛け

 宇田川氏の仕事は、かき氷を提供してそれで終わりではない。客の様子を観察し、しかめっ面をするお客さんなどには、時間をおいて質問し、結果をスタッフと共有する。

関連記事

トピックス

足を止め、取材に答える大野
【活動休止後初!独占告白】大野智、「嵐」再始動に「必ず5人で集まって話をします」、自動車教習所通いには「免許はあともう少しかな」
女性セブン
今年1月から番組に復帰した神田正輝(事務所SNS より)
「本人が絶対話さない病状」激やせ復帰の神田正輝、『旅サラダ』番組存続の今後とスタッフが驚愕した“神田の変化”
NEWSポストセブン
大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《水原一平ショック》大谷翔平は「真美子なら安心してボケられる」妻の同級生が明かした「女神様キャラ」な一面
NEWSポストセブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
《那須町男女遺体遺棄事件》剛腕経営者だった被害者は近隣店舗と頻繁にトラブル 上野界隈では中国マフィアの影響も
《那須町男女遺体遺棄事件》剛腕経営者だった被害者は近隣店舗と頻繁にトラブル 上野界隈では中国マフィアの影響も
女性セブン
山下智久と赤西仁。赤西は昨年末、離婚も公表した
山下智久が赤西仁らに続いてCM出演へ 元ジャニーズの連続起用に「一括りにされているみたい」とモヤモヤ、過去には“絶交”事件も 
女性セブン
日本、メジャーで活躍した松井秀喜氏(時事通信フォト)
【水原一平騒動も対照的】松井秀喜と全く違う「大谷翔平の生き方」結婚相手・真美子さんの公開や「通訳」をめぐる大きな違い
NEWSポストセブン
海外向けビジネスでは契約書とにらめっこの日々だという
フジ元アナ・秋元優里氏、竹林騒動から6年を経て再婚 現在はビジネス推進局で海外担当、お相手は総合商社の幹部クラス
女性セブン
大谷翔平の伝記絵本から水谷一平氏が消えた(写真/Aflo)
《大谷翔平の伝記絵本》水原一平容疑者の姿が消失、出版社は「協議のうえ修正」 大谷はトラブル再発防止のため“側近再編”を検討中
女性セブン
被害者の宝島龍太郎さん。上野で飲食店などを経営していた
《那須・2遺体》被害者は中国人オーナーが爆増した上野の繁華街で有名人「監禁や暴力は日常」「悪口がトラブルのもと」トラブル相次ぐ上野エリアの今
NEWSポストセブン
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
運送会社社長の大川さんを殺害した内田洋輔被告
【埼玉・会社社長メッタ刺し事件】「骨折していたのに何度も…」被害者の親友が語った29歳容疑者の事件後の“不可解な動き”
NEWSポストセブン