ライフ

男性にはプライドをくすぐる接し方を、ムキにならない方がいい

”言ってはいけない”感情ことばとは?(写真/PIXTA)

 すぐに部屋を散らかす子供にイライラ、見て見ぬふりの夫にムカムカ。些細なことで、1日に何度もやってくる“怒り”の波。こんな毎日を繰り返していれば、いつか大爆発を起こして険悪になりそう。

 しかし、怒りに任せて怒鳴っても事態は悪化するだけ…。夫に対して、言ってはいけないNGワードをおさえて、「男性」の特性を理解した上で接することで好転することも大いにある。

 男女のコミュニケーション問題に精通する心理カウンセラーの五百田達成(いおたたつなり)さんが話す。

「男は基本的に察しが悪いので、1を言って10まで理解することはあり得ません。たとえて言うなら、男は『入ったばかりで使えないくせにプライドだけは高いアルバイト』くらいに考えて接するといい。察しが悪くモチベーションが低い上にプライドだけは高いので、こっちが真面目にムキになるだけ馬鹿らしいのです」

 面倒だが、夫には1から10まですべて細かくかみ砕いて指示する方が結果的に早い。その結果できていない点があっても、「なんでやってないの?」と言いたい気持ちをグッと抑え、「ありがとう、さすが!」とプライドをくすぐる言い方を心掛けるとよいと五百田さんは続ける。

 とはいえ、これらの方法を使っても、ついカッとなってしまうこともあるだろう。そんな時に役立つのが「6秒ルール」だ。日本アンガーマネジメント協会代表理事の安藤俊介さんが話す。

「怒りという感情は、実はいたって反射的なもの。カッとなった時はひとまず6秒待つと、理性的になれることがわかっています。いわば感情にハイジャックされた状態では何も言わない、何もしないことが賢明です」

 安藤さんは続ける。

「カッとなりそうな時は、心に三重の層になった丸を思い浮かべてください。いちばん中心にあるのは、『許せる』範囲、その周りにある真ん中の丸は『まあ許せる』範囲、いちばん外側の丸は『許せない』範囲。こうして怒りの基準を設けて、自分が本当に許せないことにだけ怒ることにするのです。そうすれば、無駄に怒ることもなくなります」

 怒った時の対処法、争いにならない話し方を心得ておけば、無用なストレスから解放される。今日から始めて、今年こそは心穏やかな夏休みを送りたい。

※女性セブン2019年8月15日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

12月6日に急逝した中山美穂さん
《追悼》中山美穂さん、芸能界きっての酒豪だった 妹・中山忍と通っていた焼肉店店主は「健康に気を使われていて、野菜もまんべんなく召し上がっていた」
女性セブン
トンボをはじめとした生物分野への興味関心が強いそうだ(2023年9月、東京・港区。撮影/JMPA)
《倍率3倍を勝ち抜いた》悠仁さま「合格」の背景に“筑波チーム” 推薦書類を作成した校長も筑波大出身、筑附高に大学教員が続々
NEWSポストセブン
自宅で亡くなっているのが見つかった中山美穂さん
【入浴中の不慮の事故、沈黙守るワイルド恋人】中山美穂さん、最後の交際相手は「9歳年下」「大好きな音楽活動でわかりあえる」一緒に立つはずだったビルボード
NEWSポストセブン
結婚披露宴での板野友美とヤクルト高橋奎二選手
板野友美&ヤクルト高橋奎二夫妻の結婚披露宴 村上宗隆選手や松本まりかなど豪華メンバーが大勢出席するも、AKB48“神7”は前田敦子のみ出席で再集結ならず
女性セブン
スポーツアナ時代の激闘の日々を振り返る(左から中井美穂アナ、関谷亜矢子アナ、安藤幸代アナ)
《中井美穂アナ×関谷亜矢子アナ×安藤幸代アナ》女性スポーツアナが振り返る“男性社会”での日々「素人っぽさがウケる時代」「カメラマンが私の頭を三脚代わりに…」
週刊ポスト
NBAロサンゼルス・レイカーズの試合を観戦した大谷翔平と真美子さん(NBA Japan公式Xより)
《大谷翔平がバスケ観戦デート》「話しやすい人だ…」真美子さん兄からも好印象 “LINEグループ”を活用して深まる交流
NEWSポストセブン
(時事通信フォト)
「服装がオードリー・ヘプバーンのパクリだ」尹錫悦大統領の美人妻・金建希氏の存在が政権のアキレス腱に 「韓国を整形の国だと広報するのか」との批判も
NEWSポストセブン
自宅で亡くなっているのが見つかった中山美穂さん
《私には帰る場所がない》ライブ前の入浴中に突然...中山美穂さん(享年54)が母子家庭で過ごした知られざる幼少期「台所の砂糖を食べて空腹をしのいだ」
NEWSポストセブン
亡くなった小倉智昭さん(時事通信フォト)
《小倉智昭さん死去》「でも結婚できてよかった」溺愛した菊川怜の離婚を見届け天国へ、“芸能界の父”失い憔悴「もっと一緒にいて欲しかった」
NEWSポストセブン
再婚
女子ゴルフ・古閑美保「42才でのおめでた再婚」していた お相手は“元夫の親友”、所属事務所も入籍と出産を認める
NEWSポストセブン
54歳という若さで天国に旅立った中山美穂さん
【入浴中に不慮の事故】「体の一部がもぎ取られる」「誰より会いたい」急逝・中山美穂さん(享年54)がSNSに心境を吐露していた“世界中の誰より愛した人”への想い
NEWSポストセブン
大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《真美子さんのバースデー》大谷翔平の “気を遣わせないプレゼント” 新妻の「実用的なものがいい」リクエストに…昨年は“1000億円超のサプライズ”
NEWSポストセブン