スイッチひとつで走行モードを変えることができる
◆キビキビしたスポーティな走り
走りの味付けも、基本はスポーティなものでした。エンジンは1.4リッターという小排気量ですが、ターボと7速DSGの組み合わせで、キビキビと走ります。スペックは最高出力100kW(136馬力)・最大トルク200Nmという数値のため、いちいちエンジン回転数が、それなりに高くまで回るので、個人的には少々せわしなく感じるところもありました。ただし、そうした出力特性は、スイッチで「スポーツ」「コンフォート」「エコ」と変えることができます。エレガントに走りたいときは、「エコ」を選択することをお勧めします。
走りは若々しいものでしたが、パッケージングは実用的なもの。室内は広く、後席も荷室も広く使えます。さらに着座姿勢が立ちぎみで視界が広く、クルマが小さく感じます。運転に自信のない人でも、Bクラスなら不安も少ないことでしょう。実用性の高さというBクラス伝統の魅力はきっちりと継承されています。
実用性が高い広々とした室内
さらに自動ブレーキを含む先進運転支援システムは最先端で、最上級のSクラスと同等。しかも、価格は384万円からスタート。メルセデス・ベンツとしては手ごろ感があります。
まとめてみれば、新型Bクラスは、その存在意義の根幹となる実用性の良さはそのままに、若々しくて格好良いデザインと、飛び道具のようなMBUX、最先端の安全装備が満載。ライバルとなるBMW2シリーズが古臭く見えるほど、大きな進化を遂げています。実用性の高いプレミアム・コンパクトが欲しいのであれば、最優先の候補は新型Bクラスということになるでしょう。
実用性の高さと若々しいデザイン&走りが魅力