「ハイ、メルセデス」で話題の対話型インフォテイメント・システムを搭載

「ハイ、メルセデス」で話題の対話型インフォテイメント・システムを搭載

◆MBUXにクールなルックスが特徴

 そんなプレミアム・コンパクトの実用モデルであるBクラスが新しくなりました。今度のモデルは第三世代です。中身は、昨年秋に日本でも発売されたばかりの新型Aクラスと同じ。話題は、新開発された対話型インフォテインメントシステムMBUX(メルセデス・ベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)を搭載したことです。

 これは「エクスペリエンス(体験)」と名のつく通り、斬新なものです。メーターは完全なるモニター状になり、「ハイ! メルセデス」と声をかければ、スマート・スピーカーやスマートフォンのように、対話形式で操作ができるようになります。BMWも同じような機能を搭載し始めていますが、Bクラスのライバルである2シリーズは未搭載。ここで、大きな差がついています。

 ちなみに「スマートフォンではずいぶん前から可能なことが、なんでクルマでは今さらなの?」という疑問には理由があります。それは「クルマの置かれる環境が厳しすぎるから」です。

 クルマの車内は最高で100度近い灼熱から、マイナス数十度という厳しい温度環境になります。さらに振動も大きいし、ホコリや湿気も相当にひどいため、普通のスマートフォンやパソコンではすぐに壊れてしまいます。さらに、そうした機能を搭載するのが、あまり高額になっても困るので、なかなか実現しませんでした。そういう意味で、コストに余裕のあるメルセデス・ベンツやBMWから採用がスタートしたと言っていいでしょう。

 そして新型Bクラスのもうひとつの特徴がデザインです。「Sensual Purity(官能的純粋性)」というメルセデス・ベンツのデザイン思想からBクラスは生まれました。いちいち能書きは理解しなくても、そのカッコよさやスポーティさは一見すれば分かるでしょう。

 従来からあるBクラスは、どこか所帯じみたというか、実用性が強く感じられるものでしたが、新型はまったく違う印象です。あまり背の高さも感じさせませんし、これでBクラスのイメージはガラリと変わりました。

 それは室内も同じです。暗いトンネルを走ると、ドアやダッシュボードなど煌々とLEDのアンビエントライトが光ってびっくり。ファミリーではなく、恋人同士で乗りたい雰囲気のクルマです。

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