──「ブス」は、女性の容姿に対する言葉ということで、使わないほうがいいという風潮も感じます。「ブス」という言葉については、田村さんはどう感じていますか?
田村:『ブスのマーケティング戦略」という「ブス」というワードを強調している本を出している私が言っても説得力ないと思いますが(笑)、そんなに目くじらを立てなくてもいいのではないかと思います。容姿に対する言葉という点では、男性については「ハゲ」とか「デブ」ってけっこう気楽に使われていますよね。タブー視することで、かえって重みが増してしまう面もあると思うんですね。私の本ほど強調することもないかもしれませんが(笑)、使っていけない言葉、特別な言葉ではないと思います。
「ブス本を出すなら、実名・顔出しではないと説得力はないと感じた」
■フラれてもめげない メンタルを強くするには
──田村さんには、「男性と付き合いたい」という強い欲求があり、失敗してもめげずに合コンに行きまくるなど、その行動力は目を見張るものがありますが、「自分はそこまでメンタルが強くない」という声がありました。
田村:私の場合、メンタルが強い以上に、モチベーションが強かったんだと思います。フラれて落ち込んだとき、もう合コンに行かないとか、恋愛はやめる、という選択肢もあると思うんですが、私はあきらめきれないほどに、男性と付き合いたい欲、性欲が強かったんです。だったら、失敗を活かして、別の方法で、次を頑張るしかない。どんな原動力でもいいと思いますが、強いモチベーションがあると、メンタルが弱かろうが強かろうが、生きやすくなるんじゃないかと思いますね。
──「ゴール設定」が大事、と繰り返し説かれています。
田村:はい、私は常にゴールを設定して生きてきました。30歳までに結婚したい、経済的に自立したい、本を出したい。そしてMBAをとったのは、本当は早稲田に行きたかったという気持ちがくすぶっていたからです。大学受験の際はあきらめましたが、挑戦しなかったという心残りがあって、やはり早稲田に行きたいと。ありがたいことに夫の協力を得て、仕事と子育てと両立させながら、なんとかMBAをとりました。