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FedExのパイロットが中国で拘束 ファーウェイ事件の報復か

ファーウェイ絡みの騒動は終わらない

 米物流大手FedEx(フェデックス)の男性パイロットが中国広東省で、当局によって一時拘束された。すぐに保釈されたものの、捜査が終了するまで中国内に留まらざるを得なくなり、事実上の軟禁状態になっていることが明らかになった。フェデックスについては今年5月、中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)が日本から中国に送付するつもりだった文書を誤って米国に送ったことから、中国当局の同社への対応が厳しくなっていた。

 また、これ以前に、ファーウェイの孟晩舟・副会長兼最高財務責任者(CFO)が米政府の要請でカナダで逮捕されたこともあり(現在は保釈中)今回のフェデックスのパイロットも孟氏拘束の報復として人質状態に置かれているとの見方が浮上している。香港の英字紙『サウスチャイナ・モーニング・ポスト』が報じた。

 このパイロットは元米空軍大佐で、香港在住のトッド・ホーン氏、9月12日、フェデックスのハブ拠点である広州市の白雲国際空港で、威力の弱いエアガンで使用する非金属性の弾丸がバッグに入っていたことから、身柄を拘束され、取り調べを受けたという。その後、保釈されたが、取り調べが終わるまで、中国領内から出ることを禁じられている。

 フェデックスは米国の物流最大手で、220以上の国と地域をカバーし、海外への書類、小荷物などの宅配便及び重量貨物向けの国際輸送サービスを提供する世界最大の航空貨物輸送会社。中国でのサービスは1984年から行っている。

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