昨年来の米中貿易摩擦激化に伴い、中国側の米企業への締め付けが強化されており、今年5月のファーウェイの文書の誤送や、8月にはフェデックスが中国内の会社に配達した小包に銃が入っていたとして福建省当局が捜査に着手。9月には、香港に送られた複数のナイフ入りの小包取り扱いが違法だった疑いがあるとして中国当局がフェデックスの調査を始めるなど、フェデックスをめぐるトラブルが多くなっていた。
その矢先に、今回の同社パイロット拘束が起きたのだが、米政府系報道機関「ボイス・オブ・アメリカ(VOA)」は、中国側が米国を代表する同社を標的にして、孟氏逮捕というファーウェイ事件の報復をもくろんでいる可能性もあると報じている。
この事件で、9月18日の同社の株価は前日比12.5%も下落しており、これは過去10年間で最大の下げ幅となった。