カルーセル麻紀は延命治療拒否派
同じく延命治療はしないと語るのは、ニューハーフタレントのカルーセル麻紀氏(76)。座右の銘が“人生成り行き任せ”の通り、逝き方も自然が理想とし、同居する80歳過ぎの姉とは、意識がなくなったら延命措置は受けないと互いに約束している。
「私の好きな織田信長が謡った、『人生五十年、下天のうちを比ぶれば、夢幻の如くなり。ひとたび生を得て滅ぼせぬもののあるべきか』じゃないけれど、人の一生は所詮50年だと思っていたのが、今はその2倍生きる世の中になっている。だからといっていつ死んでもいいとは思わないけれど、今はめまぐるしく変わる世の中を楽しみながら長生きするのも悪くないなと思っています」
最期は、姉とマネージャーに自宅のベッドで静かに看取られるのを望み、葬式は僧侶を呼ばずに戒名もなし。代わりにホテルでシャンパンをバンバン開けて、賑やかなお祭り騒ぎをして送ってもらうことを友人、知人に頼んでいる。
●取材・文/下川良子(スペース・リーブ)
■渡辺達生作品展『寿影』
・10月4日(金)~17日(木)11時~19時
・ソニーイメージングギャラリー銀座:東京都中央区銀座5-8-1 銀座プレイス6階
※週刊ポスト2019年10月18・25日号