会社員の後藤尚子さん(50才・仮名)は「手がしびれる」と訴えていた夫に整形外科をすすめたことを後悔しているという。
「ゴルフが趣味だった夫が『手がしびれるし、筋力も落ちたようでうまくゴルフクラブが握れない』と言ったから整形外科をすすめたんです。だけど、何か月経ってもよくならなくて、ある日会社で倒れて救急車で運ばれました。そこで検査をして、実は脳腫瘍ができていたということがわかりました。しびれはその兆候だったんです。症状が改善しないとわかったらその時点で別の病気を疑うべきだったと後悔しています」
脳腫瘍は大きくなると脳が圧迫され、手足のしびれが出たり、頭痛が出ることがあるという。寺本神経内科クリニック院長の寺本純さんはこう言う。
「これを鎮痛薬などでしのいでいると、その進行に気づかないこともあります。それらの症状だけに注目して整形外科などに通い、発見が遅れてしまう人もいますが、一定期間通院して治らなければその可能性を疑うべきです」
※女性セブン2019年10月24日号