【×=和式トイレを使い続ける 〇=「簡易様式便座」で転倒防止】

 また、和式トイレには「転倒リスク」が付きまとう。

「膝を直角より深く曲げる体勢を取るのは体に負担がかかり、後ろ方向に転んで骨折したり、頭を打ち付けてしまう可能性もある。かぶせるだけで洋式便座にできる『簡易洋式便座』を取り付けましょう。3000~5000円程度で手に入り、段差のないトイレでも使用できるタイプもあります」(横井氏)

 洋式トイレへのリフォームを検討する手もある。

「要支援1以上であれば、最大で20万円の工事まで自己負担は1割で済みます。20万円以上を超えた分の費用は自己負担となりますが、検討に値する」(横井氏)

【×=浴槽が滑りやすい 〇=底に「滑り止めマット」を】

 転倒リスクが最も高い場所は浴室だ。床で滑ったり、風呂の縁をまたぐときにバランスを崩す事故は後を絶たないという。

「特に浴槽の縁が高い場合は要注意です。浴槽に出入りする際に、膝を高く曲げてまたぐことになる。浴槽内や浴室の床で滑るリスクが高まります。

 浴槽の底や手すり、床に『滑り止めマット』を敷くだけでも、転倒のリスクは大きく軽減できます。それでも心配な方は、浴槽の縁に介護用の手すりを取り付けてもよいでしょう。ただし、吸盤タイプの簡易式手すりに全体重を預けるのは危険です。手すりを検討するなら、専門業者にワンポイントでリフォームの相談をしたほうがよいでしょう」(横井氏)

※週刊ポスト2019年10月18・25日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

大谷翔平選手、妻・真美子さんの“デコピンコーデ”が話題に(Xより)
《大谷選手の隣で“控えめ”スマイル》真美子さん、MVP受賞の場で披露の“デコピン色ワンピ”は入手困難品…ブランドが回答「ブティックにも一般のお客様から問い合わせを頂いています」
NEWSポストセブン
佳子さまの“ショッキングピンク”のドレスが話題に(時事通信フォト)
《5万円超の“蛍光ピンク服”》佳子さまがお召しになった“推しブランド”…過去にもロイヤルブルーの “イロチ”ドレス、ブラジル訪問では「カメリアワンピース」が話題に
NEWSポストセブン
「横浜アンパンマンこどもミュージアム」でパパ同士のケンカが拡散された(目撃者提供)
《フル動画入手》アンパンマンショー“パパ同士のケンカ”のきっかけは戦慄の頭突き…目撃者が語る 施設側は「今後もスタッフ一丸となって対応」
NEWSポストセブン
大谷翔平を支え続けた真美子さん
《大谷翔平よりもスゴイ?》真美子さんの完璧“MVP妻”伝説「奥様会へのお土産は1万5000円のケーキ」「パレードでスポンサー企業のペットボトル」…“夫婦でCM共演”への期待も
週刊ポスト
結婚を発表したPerfumeの“あ~ちゃん”こと西脇綾香(時事通信フォト)
「夫婦別姓を日本でも取り入れて」 Perfume・あ〜ちゃん、ポーター創業の“吉田家”入りでファンが思い返した過去発言
NEWSポストセブン
(写真右/Getty Images、左・撮影/横田紋子)
高市早苗首相が異例の“買春行為の罰則化の検討”に言及 世界では“買う側”に罰則を科すのが先進国のスタンダード 日本の法律が抱える構造的な矛盾 
女性セブン
俳優の水上恒司が年上女性と真剣交際していることがわかった
【本人が語った「大事な存在」】水上恒司(26)、初ロマンスは“マギー似”の年上女性 直撃に「別に隠すようなことではないと思うので」と堂々宣言
NEWSポストセブン
劉勁松・中国外務省アジア局長(時事通信フォト)
「普段はそういったことはしない人」中国外交官の“両手ポケットイン”動画が拡散、日本側に「頭下げ」疑惑…中国側の“パフォーマンス”との見方も
NEWSポストセブン
佳子さまの「多幸感メイク」驚きの声(2025年11月9日、写真/JMPA)
《最旬の「多幸感メイク」に驚きの声》佳子さま、“ふわふわ清楚ワンピース”の装いでメイクの印象を一変させていた 美容関係者は「この“すっぴん風”はまさに今季のトレンド」と称賛
NEWSポストセブン
俳優の水上恒司が真剣交際していることがわかった
水上恒司(26)『中学聖日記』から7年…マギー似美女と“庶民派スーパーデート” 取材に「はい、お付き合いしてます」とコメント
NEWSポストセブン
ラオスに滞在中の天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月18日、撮影/横田紋子)
《ラオスの民族衣装も》愛子さま、動きやすいパンツスタイルでご視察 現地に寄り添うお気持ちあふれるコーデ
NEWSポストセブン
山上徹也被告の公判に妹が出廷
「お兄ちゃんが守ってやる」山上徹也被告が“信頼する妹”に送っていたメールの内容…兄妹間で共有していた“家庭への怒り”【妹は今日出廷】
NEWSポストセブン