国内

菅原一秀経産相 疑惑が報じられる度に吹き飛ぶ強運の歴史

運も政治家には必要?(時事通信フォト)

「あの人ほど悪運の強い人はいない」──永田町の住人の間でそう囁かれているのは、9月の内閣改造で初入閣を果たすやいなやスキャンダルが噴出した菅原一秀・経産相だ。

 10月10日発売の『週刊文春』で「『秘書給与ピンハネ』『有権者買収』を告発する」との記事が報じられ、野党も記事にある贈答品リストを入手し追及する構えを見せていたが、その翌々日、台風19号が上陸し永田町も台風対策一色に。その後も国会では追及が続いているものの、盛り上がりに欠けている感は否めない。自民党関係者が語る。

「彼には過去にも今回と同じようなスキャンダルが報じられてきましたが、その直後になぜか大きな出来事が起きているんです。世の関心は一議員の醜聞どころではなくなり、菅原さんは追及を逃れてきた」

 2009年8月には、菅原氏が選挙区の支持者らに1個約2000円の高級メロンを贈っていた疑惑が新聞で報じられたが、同月末の衆院選で民主党が圧勝し、政権が交代。“一野党議員”となった菅原氏への注目は一気に薄れた。

 2016年3月末には、菅原氏が愛人に、「子供を産んだら女じゃない」「25歳以上は女じゃない」などと女性蔑視発言を浴びせていたことがスッパ抜かれたが、4月に「熊本地震」が起き、この醜聞もウヤムヤに。

「これまで疑惑が多かった菅原さんが今回入閣できたのは、菅義偉・官房長官の側近だからだと言われています。今回の疑惑を乗り切れるかどうかは菅さんの今後も左右することです」(大手紙政治部記者)

 菅原氏は疑惑を全面否定。善くも悪くも「運」は政治家の資質かもしれないが……。

※週刊ポスト2019年11月1日号

関連記事

トピックス

真美子さんが完走した「母としてのシーズン」
《真美子さんの献身》「愛車で大谷翔平を送迎」奥様会でもお酒を断り…愛娘の子育てと夫のサポートを完遂した「母としての配慮」
NEWSポストセブン
「原点回帰」しつつある中川安奈・フリーアナ(本人のInstagramより)
《腰を突き出すトレーニング動画も…》中川安奈アナ、原点回帰の“けしからんインスタ投稿”で復活気配、NHK退社後の活躍のカギを握る“ラテン系のオープンなノリ”
NEWSポストセブン
11歳年上の交際相手に殺害されたとされるチャンタール・バダルさん(21)千葉県の工場でアルバイトをしていた
「肌が綺麗で、年齢より若く見える子」ホテルで交際相手の11歳年下ネパール留学生を殺害した浅香真美容疑者(32)は実家住みで夜勤アルバイト「元公務員の父と温厚な母と立派な家」
NEWSポストセブン
トランプ米大統領と高市早苗首相(写真・左/Getty Images、右/時事通信フォト)
《トランプ大統領への仕草に賛否》高市首相、「媚びている」「恥ずかしい」と批判される米軍基地での“飛び跳ね” どう振る舞えば批判されなかったのか?臨床心理士が分析
NEWSポストセブン
アメリカ・オハイオ州のクリーブランドで5歳の少女が意識不明の状態で発見された(被害者の母親のFacebook /オハイオ州の街並みはサンプルです)
【全米が震撼】「髪の毛を抜かれ、口や陰部に棒を突っ込まれた」5歳の少女の母親が訴えた9歳と10歳の加害者による残虐な犯行、少年司法に対しオンライン署名が広がる
NEWSポストセブン
新恋人A氏と交際していることがわかった安達祐実
《新恋人発覚の安達祐実》沈黙の元夫・井戸田潤、現妻と「19歳娘」で3ショット…卒業式にも参加する“これからの家族の距離感”
NEWSポストセブン
キム・カーダシアン(45)(時事通信フォト)
《カニエ・ウェストの元妻の下着ブランド》直毛、縮れ毛など12種類…“ヘア付きTバックショーツ”を発売し即完売 日本円にして6300円
NEWSポストセブン
レフェリー時代の笹崎さん(共同通信社)
《人喰いグマの襲撃》犠牲となった元プロレスレフェリーの無念 襲ったクマの胃袋には「植物性のものはひとつもなく、人間を食べていたことが確認された」  
女性セブン
大谷と真美子夫人の出勤ルーティンとは
《真美子さんとの出勤ルーティン》大谷翔平が「10万円前後のセレブ向けベビーカー」を押して球場入りする理由【愛娘とともにリラックス】
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる(秋田県上小阿仁村の住居で発見されたクマのおぞましい足跡「全自動さじなげ委員会」提供/PIXTA)
「飼い犬もズタズタに」「車に爪あとがベタベタと…」空腹グマがまたも殺人、遺体から浮かび上がった“激しい殺意”と数日前の“事故の前兆”《岩手県・クマ被害》
NEWSポストセブン
「秋の園遊会」でペールブルーを選ばれた皇后雅子さま(2025年10月28日、撮影/JMPA)
《洋装スタイルで魅せた》皇后雅子さま、秋の園遊会でペールブルーのセットアップをお召しに 寒色でもくすみカラーで秋らしさを感じさせるコーデ
NEWSポストセブン
チャリティーバザーを訪問された秋篠宮家・次女の佳子さま(2025年10月28日、撮影/JMPA)
《4年会えていない姉への思いも?》佳子さま、8年前に小室眞子さんが着用した“お下がり”ワンピで登場 民族衣装のようなデザインにパールをプラスしてエレガントに
NEWSポストセブン