中国の経済統計によると、地方の400の県(日本の中小都市に相当)では豚肉は昨年より1.5倍以上になっているという。
一方、地方都市では豚の内臓を使った庶民料理も値段が高騰している。貴州省の田舎料理である『モツ煮込みうどん』は、庶民の朝食として人気だが、昨年は屋台で1杯2元(約34円)だったものが、今年9月末現在で10元(約170円)と一気に5倍に値上がりしてしまった。
このため、同省政府は個別に屋台料理店を廻り、値上げ幅を抑えるように行政指導しているが、店側は「ブタのモツが高くなり、とても値段を維持できない。10元でもかなり抑えている。役人が一人一人訪ねてくるほど暇があるのならば、もっと豚肉を供給させて、肉の値段を上げないようにしろ。その方が先決だ」などと不満を漏らしている。