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2019.11.11 07:00  NEWSポストセブン

療養中の財津一郎が語った「タケモトピアノ」CM誕生秘話

85歳となった財津氏は今は自宅療養中

──CMの反響で生活が変わりましたか。

財津:ひとつひとつの仕事を誠実にやっている会社のコマーシャルに出演したという意味では、わりと僕は恵まれていたと思います。今は、わけの分からないコマーシャルばっかりだからね。また、僕にとって最後の主演映画になっている『ふたたび』のロケ地は、タケモトピアノ社でした。

──今は芸能活動をしていないと聞きました。

財津:もう85歳になってね、脊柱管狭窄症になって、どうにもならないです。この(取材が行なわれた自宅の)階段が危ないんですよ。今日はたまたまちょっと調子が良いけど、ベストじゃないです。

 89歳のママ(妻)も最近倒れたんです。目の前で、ガシャーンと真正面に倒れたんです。頭は打ってないけど、(肩と肘を押さえて)ここにヒビが入っちゃって、身動きがとれない。寝室の階段も上がれないんです。いま、どっちが先に逝くかなっていうゾーンに入ったと思っています。いまはピアノのおかげで生き延びている。タケモトさんには感謝しています。

──今はどんな暮らしを?

財津:ママの代わりに、僕が全部やっているわけよ。炊事、洗濯、掃除、ゴミ出し。それでヘトヘトなの。そうしたら、ママがまた倒れた。転んで、いま動けないから、食事も全部、僕が作っている。これは疲れるね。厨房で40分立って作るでしょ、それでヘトヘトになっちゃう。女性ってのは、いかに厳しい仕事をしているかって分かったよ。

 僕も人生最後の、ラストカーブを回ったからね。ゴールははるか向こうに見えるから、ランナーならゴールまで突進するけど、僕は絶対急がない。一日一歩、一日一歩と思い、最後の人生を味わっている感じです。

 タケモトピアノのCMも若い子たちを使ったものに作り変えるとか、いろいろ案は出たらしいのですが、会長さんの意向で続いていると聞いています。タケモトさんには感謝しています。

 ピアノが生き返るっていうのは、素晴らしいこと。ピアノは、人間を支える。音楽、ピアノの音が、人間をどれだけ助けているか。そういう仕事に携われたっていうのは、本当に感謝しています。

財津氏は「ピアノに生かされている」と語った

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