「小俣幼児生活団」の敷地は3000坪超。灯籠のある池があり、園庭はもはや小さな山(撮影/楠聖子)

◆お母さんは忙しい! 余裕がないのは仕方ない

「子供たちのことを怒ってばかりで…。特に、長女には厳しい態度をとってしまいます」

 くもった顔でこう話すのは、自宅でネイルサロンを営むネイリストの福田絵梨菜さん(29才)。7才、4才、9か月の3姉妹を育てる母である。夫は多忙で、近くに頼れる親族もいないため、仕事をしながら家事・育児をひとりでこなす状態。余裕のなさから、長女にばかりキツくあたってしまうのだそう。

「私もそうだったわよ」と大川さんはにっこり。

「私は男の子を3人育てながら、保育士の仕事と姑の介護をしてきたの。忙しくて子供たちにはガミガミ叱ったり、手をあげたことも。申し訳なかったわ」(大川さん・以下同)

 しかし、そんな後悔があるからこそ、育児に悩む母親の気持ちがわかるという。

「失敗ばかりの私だからこそ、福田さんのお子さんは、大丈夫! って言えるわ。ちょっと言いすぎたと思ったら、“さっきはごめんね”と謝ればいいの。どうしても上の子には、“お姉ちゃんだからがまんしなさい”なんて、言っちゃうものよ。だからこそ、お姉ちゃんがお手伝いしてくれたら、“ママうれしいわ、ありがとう”と感謝の気持ちを伝えましょう」

 弟妹がいると上の子には目が行き届かなくなりがちだが、こういった一言をかけると、「あなたのこともちゃんと見ているわ」というメッセージにもなる。

「ただ、“いい子ね”“えらいね”とほめるのは御法度。そうすると、ほめてくれる人がいないと何もやらない人になるから」

※女性セブン2019年12月5・12日号

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