「横紋筋融解症は、服用直後に急激に症状が現われるものではなく、比較的長期間かけてゆっくりと筋肉を溶かしていく病気です。1年以上にわたって高脂血症治療薬を服用している場合には、この病気の初期症状である『手足のしびれ』や『倦怠感』、『オレンジ色の尿』などが出ていないかチェックし、当てはまる場合には医師に相談してください」(長澤氏)
服用開始から数日~1か月で死亡したケースでは、劇症肝炎を発症して亡くなった例がある。
「50代の女性が『リピトール』を服用していたケースでは、向精神薬『クアゼパム』『トリアゾラム』『ゾピクロン』を併用していたほか、『エストロゲン』も服用していた。これだけ多くの薬を飲んでいたので肝臓に大きな負荷がかかった可能性があります」(長澤氏)
※週刊ポスト2019年12月13日号