2013年の全日本選手権。試合前の練習で、滑走する高橋選手と羽生選手(写真/アフロ)
「高橋選手は2019年シーズン、けがもあって全日本が一発目の試合。《3位は狙える》などと書き込む熱狂的な高橋ファンが一部いるぐらいで、多くのファンは、羽生選手とは比べられる状態にないというのが本音でしょう。一方の羽生ファンは、先日のグランプリファイナルで優勝したネイサン・チェン選手(20才)をライバル認定しているので、高橋ファンとのイザコザは激減しています」(前出・スポーツライター)
それどころか、電撃和解のムードが漂っているという。
「高橋選手がこれから目指すのはアイスダンスの日本代表となり、2022年の北京五輪への出場でしょう。日本はこのジャンルは他国と比べて弱い。高橋選手の表現力があれば、日本のアイスダンスのレベルは必ず上がります。今後は別種目の競技者になるわけで、共に北京五輪を目指す“同士”という機運も出てきたとか。
五輪の団体戦では2人はチームメートになる可能性もありますからね」(フィギュアスケート関係者)
「競争」から、強いジャパンの「共創」へ。シングル選手としての高橋選手のラストダンスは、和解の前奏曲になる。
※女性セブン2020年1月2・9日号