菅原氏も就任時から選挙区の有権者にメロンなど高級な贈り物をしていた疑惑が取り沙汰されていたが、とどめを刺したのは秘書が葬儀に香典を持っていった問題だった。公選法では選挙区での葬儀に議員自身が参列して香典を出すのはセーフだが、秘書が代理で渡すことは厳に禁じられている。
「(葬儀の)翌日、私も香典を持って行ったが、遺族から(香典が)一つ戻ってきたので、後で事実関係を知った」(10月25日)
秘書の香典は返してもらったという弁明だ。
◆世耕参院幹事長「こちらからお願いしたものではない」
関西電力の幹部が福井県高浜町の元助役(故人)から巨額の金品をもらっていた疑惑は政界にも波及した。
元助役が関係していた会社の社長から600万円の献金を受けていたのが原子力行政を担当してきた世耕弘成・元経産相だ。世耕氏は元助役との面識は「全くない」と否定し、こう説明している。
「(献金は)私の政治理念などに共感して寄付をいただいたものだ。こちらからお願いしたものではない」(10月9日)
※週刊ポスト2020年1月3・10日号