◆塚田国土交通副大臣「我を忘れて」

塚田一郎国土交通副大臣の発言も問題に(時事通信フォト)

 安倍首相の地元の山口県と麻生太郎・副総理の地元の福岡県を結ぶ地元期待のビッグプロジェクトが「下関北九州道路」だ。さる4月、麻生氏の元秘書、塚田一郎・国土交通副大臣(当時)は福岡県知事選の応援集会でこうぶちあげた。

「安倍首相や麻生副総理が言えないので、私が忖度した。今回の新年度の予算で国直轄の調査計画に引き上げました」

 さもありなん、と誰しも思う。ところが、忖度発言が批判を浴びるや、塚田氏は一転、こう釈明した。

「大勢が集まる会だったので、我を忘れて誤った発言をした」(4月3日)

◆河井前法相「覚悟を発動」、菅原前経産相「私も香典持っていった」

 塚田氏は我を忘れても国民はこの2人を忘れられない。内閣改造で念願の初入閣を果たしながら、スキャンダルであっという間に内閣を去った菅原一秀・前経産相と河井克行・前法相だ。

 妻・案里氏が出馬した参院選でのウグイス嬢買収疑惑の河井氏は辞任会見(10月31日)でなぜか胸を張った。

「私は就任したときから、法務行政に対する国民の信頼を損ないかねないことが起きたときには、ためらうことなく自ら辞する覚悟を持ち続けた。その覚悟を発動すべきときと考えた」

 裏を返すと、“大臣になったときからいつバレるかとドキドキしていた”ということかもしれない。

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