2番人気を軸に考える妙味は配当で明らかだ。過去28回、1番人気の単勝を100円ずつ買っていれば2800円の出資に対し1690円の配当しかないが、2番人気の単勝だけを勝っていたら4250円のバックだ。馬連でも1番人気を軸にして2~6番人気まで100円ずつ流したとすると計1万4000円の投資で配当合計は1万3020円とマイナス。しかし2番人気を軸に3~7番人気へ流していたら1万4610円、さらに4~8番人気へ流していたら2万1430円になっていた。
なお2番人気から1番人気と3~6番人気に流していたら赤字。資金に余裕があって、とにかく当てたいなら1番人気との馬連を厚めに、となるのだろうが低配当は覚悟しなければならない。
馬券の軸にしたいのは「2番人気馬」だ。ワーケアは、広い東京コースしか走っていないのが気になるが、2戦いずれも危なげない勝ち方だった。新馬戦で負かした馬はすでに5頭が勝ち上がっている。オーソリティは、新馬戦で負かしたブラックホールが札幌2歳Sを勝っており(このレースにも参戦している)、中山2000mを経験しているのが強みだし、良血馬ヴェルトライゼンデは、いかにクラシック戦線で人気を集めそう。これらが2番人気になったら、節操もなく軸にする。
1番人気と2番人気の成績に差がなく、3番人気以下がこれだけ差をつけられている。払戻金を考えると、狙いはあくまでも「2番人気馬」になる。
●ひがしだ・かずみ/伝説の競馬雑誌「プーサン」などで数々のレポートを発表していた競馬歴40年、一口馬主歴30年、地方馬主歴20年のライター。