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2020.01.04 11:00  週刊ポスト

東京五輪予算が続々と「水素関連事業」に使われる謎

会計検査院が公表した「五連関連支出」の一部

 大会組織委は会見でそのことについて、「会計検査院は大会との関連の濃淡を整理せずに、少しでも関係する事業をピックアップしているという認識です。私たちのものとは性格がかなり異なる」と説明した。会計検査院に聞くと、このような回答があった。

「政府は五輪の費用がどれだけになるのか、正確には公表していません。五輪予算として政府が公表しているもの(※政府は昨年1月、2019年度までの関係予算総額を2197億円と発表している)は、あくまで事前に予算要求している五輪予算のこと。政府は『関連施策』も含めた支出額を発表することは困難だという立場です。

 会計検査院では1兆600億円が五輪の『関連施策』のために使われたと公表しました。これは予算ではなく、実際に使われた支出をもとに算出をしています。また、国立競技場のような直接の『大会経費』のみならず、政府が五輪の基本方針に基づき五輪の『関連施策』としてすでに支出した額を含めています」(特別検査課担当者)

 関連施策とは何か。

「政府が国会に毎年提出している東京五輪の取組状況報告書のなかで、関連施策として政府が報告している事業について、実際にかかった支出額を合計し発表しています。合計額が膨らんでいるのは、こうした『関連施策』がかなりの分野に及んでいるからです」(同前)

 会計検査院の指摘によってある疑惑が浮かび上がる。各省庁は東京五輪と「関連がある施策だ」ということにして、予算を通す口実に五輪を使っているのではないか、それによって関連支出が膨れあがっているのではないか……。

 五輪関連支出はいったい何に使われたのか──会計検査院の報告書をもとに、調査した。

◆「五輪」と言えば予算が通る?

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