スポーツ

おいおい! 松木安太郎氏がU-23解説で多用の同語反復を検証

劣勢になると「同語反復」の回数が増えるという松木安太郎氏(写真:時事通信フォト)

 サッカー男子の東京五輪予選を兼ねたU-23(23歳以下)アジア選手権で1次リーグB組の日本はサウジアラビア、シリアに連敗し、グループステージ敗退が決まった。地上波ではテレビ朝日系列で中継され、解説は松木安太郎氏と中山雅史氏が務めた。松木安太郎研究家でライターの岡野誠氏が、1対2で敗れたシリア戦の試合展開の中で、松木氏の解説がどう変化していったかを読み解く(※時間表記はテレ朝の中継を基準にした)。

 * * *
 初戦のサウジアラビア戦に敗退した日本にとって、2戦目のシリア戦は絶対に落とせななかった。そんな時、いつも以上にチームを鼓舞するのが松木安太郎氏である。

 この試合、松木氏は「おい!おい!」「よしよし!」などいつも以上に同じ言葉を連続で繰り出した。いわゆる『同語反復』の回数が増えたのだ。その回数を検証してみよう。

 序盤は『同語反復』も少なかった。前半2分、FW上田綺世(鹿島アントラーズ)が中盤でボールをキープした際に「強い、強い」と叫ぶ。4分、相手FWのバラカトが左サイドをドリブルで突破し、シュートを放った一連のシーンで「ここですよ、ここ!」(*注1)、「ボールへ! ボールへ!」と連呼。8分、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)でシリアのPKと判定された直後、GK大迫敬介(サンフレッチェ広島)に「とにかくこれは…もうね、取るしかないよ、取るしか!」(*注2)と鼓舞。8分50秒にPKで先制点を許すまでは、この4回だった。

【*注1:前半4分「ここですよ、ここ!」のように、間に助動詞(です)や終助詞(よ)が付く場合は『同語反復』を妨げる言葉ではないと判断する。前半36分「シュート打て、シュートね、シュート打てばね」は『シュートね、シュート』で連続2回と判定】

【*注2:前半8分「もうね、取るしかないよ、取るしか!」は2回目の『取るしか』の後に「ないよ」を省略していると考えられるので、『同語反復』と判断。前半41分「こぼれたところ!こぼれ…」、後半42分「1人いけ! 1人!」、後半46分「すぐいけ、すぐ」なども同じ。ただし、前半40分の「両手あげてね、いったほうがいいね。両手をね」は「いったほうがいいね」が間に挟んでいると考えられるため、カウントしない】

関連記事

トピックス

森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
女性セブン
【悠仁さまの大学進学】有力候補の筑波大学に“黄信号”、地元警察が警備に不安 ご本人、秋篠宮ご夫妻、県警との間で「三つ巴の戦い」
【悠仁さまの大学進学】有力候補の筑波大学に“黄信号”、地元警察が警備に不安 ご本人、秋篠宮ご夫妻、県警との間で「三つ巴の戦い」
女性セブン
どんな演技も積極的にこなす吉高由里子
吉高由里子、魅惑的なシーンが多い『光る君へ』も気合十分 クランクアップ後に結婚か、その後“長いお休み”へ
女性セブン
《視聴者は好意的な評価》『ちびまる子ちゃん』『サンモニ』『笑点』…長寿番組の交代はなぜスムーズに受け入れられたのか?成否の鍵を握る“色”
《視聴者は好意的な評価》『ちびまる子ちゃん』『サンモニ』『笑点』…長寿番組の交代はなぜスムーズに受け入れられたのか?成否の鍵を握る“色”
NEWSポストセブン
わいせつな行為をしたとして罪に問われた牛見豊被告
《恐怖の第二診察室》心の病を抱える女性の局部に繰り返し異物を挿入、弄び続けたわいせつ精神科医のトンデモ言い分 【横浜地裁で初公判】
NEWSポストセブン
バドミントンの大会に出場されていた悠仁さま(写真/宮内庁提供)
《部活動に奮闘》悠仁さま、高校のバドミントン大会にご出場 黒ジャージー、黒スニーカーのスポーティーなお姿
女性セブン
『教場』では木村拓哉から演技指導を受けた堀田真由
【日曜劇場に出演中】堀田真由、『教場』では木村拓哉から細かい演技指導を受ける 珍しい光景にスタッフは驚き
週刊ポスト
日本、メジャーで活躍した松井秀喜氏(時事通信フォト)
【水原一平騒動も対照的】松井秀喜と全く違う「大谷翔平の生き方」結婚相手・真美子さんの公開や「通訳」をめぐる大きな違い
NEWSポストセブン
足を止め、取材に答える大野
【活動休止後初!独占告白】大野智、「嵐」再始動に「必ず5人で集まって話をします」、自動車教習所通いには「免許はあともう少しかな」
女性セブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
今年1月から番組に復帰した神田正輝(事務所SNS より)
「本人が絶対話さない病状」激やせ復帰の神田正輝、『旅サラダ』番組存続の今後とスタッフが驚愕した“神田の変化”
NEWSポストセブン
大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《水原一平ショック》大谷翔平は「真美子なら安心してボケられる」妻の同級生が明かした「女神様キャラ」な一面
NEWSポストセブン