国際情報

安全祈願で飛行機のエンジンに硬貨投げる、損害賠償200万円

歴史ある銭湯が危機に

安全祈願が危険を招いている

 中国では安全航行祈願で、賽銭代わりに、硬貨を旅客機のエンジン部分に投げ込む人々が後を絶たたない。そんな状況なだけに、投げ込まれた硬貨がエンジン部分に入るなどし、航空会社はエンジン全体を解体して安全チェックをするなど対応に追われている。このような軽い気持ちで硬貨を投げ入れる乗客が続出していることから、会社側は損害賠償を求めて、裁判に訴えるケースが増えている。中国中部の安徽省の裁判所は硬貨を投げ入れた男性に対して、12万元(約200万円)の賠償金を払うよう求める判決を下していたことが分かった。

 この男性は安徽省在住の28歳男性の陸超氏。同氏は2019年2月に同省安慶空港発昆明行きの祥鵬航空便を予約。陸氏は旅客機を利用するのは初めてだったため、飛行の安全を祈って、軽い気持ちで、タラップから航空機に乗り込む際、エンジン部分に1元(約17円)硬貨を放り込んだ。

 硬貨はエンジンの内部に入ったが、これを見ていた他の乗客が「エンジントラブルの原因になるかもしれない」と騒ぎ出したため、祥鵬航空は、すでに乗り込んでいた乗客全員を降ろして代替機を用意し、予定通り運航した。それとともに、航空機のエンジン部分を全て分解して、陸氏が投げ込んだ1元硬貨を取り出したという。

 この行為によって、会社側は代替機の準備やエンジン部分の解体などに多額の費用がかかったとして、陸氏を提訴し、12万3000元の費用を損害賠償請求した。また、陸氏は硬貨を投げ込んだ後、「社会秩序を乱した」との容疑で、警察によって10日間身柄を拘束され、取り調べを受けたという。

関連キーワード

関連記事

トピックス

近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
【エッセイ連載再開】元フジテレビアナ・渡邊渚さんが綴る近況「目に見えない恐怖と戦う日々」「夢と現実の区別がつかなくなる」
NEWSポストセブン
『続・続・最後から二番目の恋』が放送中
ドラマ『続・続・最後から二番目の恋』も大好評 いつまでのその言動に注目が集まる小泉今日子のカッコよさ
女性セブン
事務所独立と妊娠を発表した中川翔子。
【独占・中川翔子】妊娠・独立発表後初インタビュー 今の本音を直撃! そして“整形疑惑”も出た「最近やめた2つのこと」
NEWSポストセブン
名物企画ENT座談会を開催(左から中畑清氏、江本孟紀氏、達川光男氏/撮影=山崎力夫)
【江本孟紀氏×中畑清氏×達川光男氏】解説者3人が阿部巨人の課題を指摘「マー君は二軍で当然」「二軍の年俸が10億円」「マルティネスは明らかに練習不足」
週刊ポスト
田中圭
《田中圭が永野芽郁を招き入れた“別宅”》奥さんや子どもに迷惑かけられない…深酒後は元タレント妻に配慮して自宅回避の“家庭事情”
NEWSポストセブン
ニセコアンヌプリは世界的なスキー場のある山としても知られている(時事通信フォト)
《じわじわ広がる中国バブル崩壊》建設費用踏み倒し、訪日観光客大量キャンセルに「泣くしかない」人たち「日本の話なんかどうでもいいと言われて唖然とした」
NEWSポストセブン
ラッパーとして活動する時期も(YouTubeより。現在は削除済み)
《川崎ストーカー死体遺棄事件》警察の対応に高まる批判 Googleマップに「臨港クズ警察署」、署の前で抗議の声があがり、機動隊が待機する事態に
NEWSポストセブン
北海道札幌市にある建設会社「花井組」SNSでは社長が従業員に暴力を振るう動画が拡散されている(HPより、現在は削除済み)
《暴力動画拡散の花井組》 上半身裸で入れ墨を見せつけ、アウトロー漫画のLINEスタンプ…元従業員が明かした「ヤクザに強烈な憧れがある」 加害社長の素顔
NEWSポストセブン
趣里と父親である水谷豊
《趣里が結婚発表へ》父の水谷豊は“一切干渉しない”スタンス、愛情溢れる娘と設立した「新会社」の存在
NEWSポストセブン
米利休氏のTikTok「保証年収15万円」
東大卒でも〈年収15万円〉…廃業寸前ギリギリ米農家のリアルとは《寄せられた「月収ではなくて?」「もっとマシなウソをつけ」の声に反論》
NEWSポストセブン
SNS上で「ドバイ案件」が大騒動になっている(時事通信フォト)
《ドバイ“ヤギ案件”騒動の背景》美女や関係者が証言する「砂漠のテントで女性10人と性的パーティー」「5万米ドルで歯を抜かれたり、殴られたり」
NEWSポストセブン
“赤西軍団”と呼ばれる同年代グループ(2024年10月撮影)
《赤西仁と広瀬アリスの交際》2人を結びつけた“軍団”の結束「飲み友の山田孝之、松本潤が共通の知人」出会って3か月でペアリングの意気投合ぶり
NEWSポストセブン