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ゴーン氏会見 参加した記者が感じた日本メディアへの不信感

時折、険しい表情も見せていたゴーン氏

時折、険しい表情も見せていたゴーン氏(写真はレバノンでの単独インタビュー時)

 日産元会長のカルロス・ゴーン氏が日本を出国したのが12月29日。ゴーン氏は、レバノンの首都ベイルートに到着後、すぐに記者会見の準備に入った。出国の9日前の12月20日に同氏と取材交渉していた本誌・週刊ポストも参加すべく、現地入りした。

 日本メディアは3媒体のみ取材が許されたが、会見場には、セキュリティが名前を読み上げた順に金属探知機、ボディチェック、荷物の中身まで検査された上でようやく入れた。

 ゴーン氏が入場すると、場内は騒然となり、記者からは拍手が巻き起こる。日本時間1月8日午後22時から始まった会見は、2時間半にわたってゴーン氏が海外メディアに訴える格好の場となった。ゴーン氏の熱弁につられて会場内の温度が上がり、窓際の記者が暑さに耐えきれず窓を開けるほどだった。

 日本メディアの参加は3媒体のみ。質問の機会を得た本誌が「なぜ一部の日本メディアしか招かなかったのか?」と質すと、こう答えた。

「正直に言って、プロパガンダを持って発言する人たちは私にとってプラスにはならない。また、事実を分析して報じられない人たちは私にとってはプラスにならない。ここには、BBC、CBS、NBCなど多くの国際的なメディアを招いた。こうしたメディアは、客観的に報道することができると考えたからだ」

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