週刊ポストは逃亡直前に接触していた(写真はレバノンでの単独インタビュー時)
日本メディアに対する拭いきれない不信感が露呈していた。本誌スタッフとして会見に参加した在欧州ジャーナリストの宮下洋一氏が語る。
「レバノンやフランスのメディアには、ゴーン氏は機嫌良く笑顔を見せ、やっと自らの思いを伝えられる解放感に満ちあふれていたのに対して、我々日本のメディアに対してだけはほとんど笑顔を見せませんでした。眉間にしわを寄せ、厳しい表情で訴えていました」
会見には、保釈中は面会が禁止されていたキャロル夫人も顔を見せた。彼女も終始ご機嫌の様子だったが、会見後に本誌が、彼女に対して東京地検から出された逮捕状(偽証罪)について聞くと、一転して顔を曇らせ、一言こうつぶやいた。
「日本の司法は残酷よ」
単独インタビューに応じたゴーン氏(写真はレバノンでの単独インタビュー時)
また日本で話を聞ける日は来るのか…(写真はレバノンでの単独インタビュー時)
会見中、夫の姿をスマホで撮影するキャロル夫人
8日の会見に姿を見せていたキャロル夫人
会見場ではキャロル夫人の父(左)の姿もあった
ゴーン氏の会見は休憩を挟んで2時間以上に及んでいる
スライドを使って自身の正当性を主張したゴーン氏
ゴーン氏は身振り手振りを交えて2時間以上、語り続けた
会見前に話し込む姿もみられた
会見前にはゴーン氏とキャロル夫人が会話する場面も
一礼するゴーン氏
美人セキュリティスタッフが会場を警備している
会場には世界から多くのメディアが集まった
会場前は多くの報道陣でごった返していた
●取材協力/宮下洋一(在欧州ジャーナリスト)
※週刊ポスト2020年1月31日号