この結果、2人は自宅を改築するため、レンガが必要だったこと。万里の長城のレンガは風水の上からも縁起が良いことから、長城のレンガを盗もうと計画したと自白したという。警察は2人にそれぞれ100元(約1600円)の罰金刑を科したという。
『法制日報』によると、中国では万里の長城のレンガの盗難が相次いでおり、民家の建築用や農業目的、さらに観光客への土産物として売ったりしているという。特に文字が刻まれているレンガは高値がつくので狙われやすいという。
このような盗難が相次いでいることから、北京から東北へ約300kmの燕山山脈に位置する河北省青龍県政府は地元住民に対して、レンガを持ち去ったり、長城を破壊している者などについての情報を提供した場合、報奨金を支払うと宣言。5万元(約80万円)もの報奨金を予算計上しているという。
ネット上では「万里の長城は中国人全体にとって、先祖が残してくれた偉大な遺産だ。もう、一部の無知な人々による蛮行によって、中国人が国際的に馬鹿にされることは止めてほしい」など悲憤慷慨の声が上がっている。