国際情報
2020.02.17 16:00 週刊ポスト
アカデミー賞『パラサイト』が描いた韓国絶望格差社会の現実

アジア映画史上初の快挙を達成したポン・ジュノ監督(写真/EPA=時事)
「韓国の大学入試は、高校時代の内申点や課外活動で決まる、いわゆるAO入試が8割を占めます。劇中で登場する超高級住宅に住む子供たちは、親のコネでどこかの研究所でインターンをしたとか、そういう華やかな経験をバンバン作って、有名大学に合格していく。それが望めない家庭の子供は、最初から違う入試プロセスを歩まざるを得ない。
就職活動でも大学名がモノを言うので、そこでまた壁にぶつかる。韓国は自営業が25%強と日本に比べても多いのですが、それはよい就職先が少ないからです」
『パラサイト』の劇中、ある人物が豪邸の住人に向かって「リスペクト!」と叫ぶシーンがある。嫉妬すら覚えないほどの上流階級への“羨望”。そんなリアルを生々しく描写した点も審査員の評価につながったのかもしれない。
※週刊ポスト2020年2月28日・3月6日号
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