スカイツリーが立つ地域の地盤はどうか(写真/共同通信社)

 東京スカイツリーがそびえ立つ墨田区は、23区で最も危ない地域の1つといわれ、ほぼ全域が「ゼロメートル地帯」と呼ばれる標高の低さ。水害の危険はもちろん、軟弱な地盤による激しい揺れが想定される。両国地区内にある旧陸軍被服廠跡地(現・横網町公園)では、1923年の関東大震災の際、火災により3万8000人もの犠牲者を生んだ。

◆上野公園の「不忍池」は縄文時代に海だった名残

 大昔、下町地域は海だった。弥生時代に水が引いたとされるが、潮だまりとなって残ったのが不忍池といわれている。不忍池から北方向に続く根津や谷中の一部、千駄木は揺れやすい谷底低地になっており、東大のある本郷三丁目や上野公園の段丘に囲まれる形で存在している。

◆谷底低地を走る幹線道路は揺れやすさ大

 不忍通りや白山通り、神田川沿いの外堀通りや新目白通りは谷底低地を走っている。これらの通り沿いは関東大震災(1923年)の際に近隣地域と比べて強い揺れが生じ、被害が大きかったことで知られる。

◆神田川沿いの元沼地に注意

 東京ドームから千代田区方面にかけて、昔は「小石川大沼」という広大な沼地があった。後楽園の池はその名残。また、「大曲」と呼ばれる神田川のカーブが存在する水道一丁目などの周辺には昔「白鳥池」があり、1600年代に埋め立てられたとされている。

※女性セブン2020年2月27日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

水原一平氏のSNS周りでは1人の少女に注目が集まる(時事通信フォト)
水原一平氏とインフルエンサー少女 “副業のアンバサダー”が「ベンチ入り」「大谷翔平のホームランボールをゲット」の謎、SNS投稿は削除済
週刊ポスト
解散を発表した尼神インター(時事通信フォト)
《尼神インター解散の背景》「時間の問題だった」20キロ減ダイエットで“美容”に心酔の誠子、お笑いに熱心な渚との“埋まらなかった溝”
NEWSポストセブン
水原一平氏はカモにされていたとも(写真/共同通信社)
《胴元にとってカモだった水原一平氏》違法賭博問題、大谷翔平への懸念は「偽証」の罪に問われるケース“最高で5年の連邦刑務所行き”
女性セブン
富田靖子
富田靖子、ダンサー夫との離婚を発表 3年も隠していた背景にあったのは「母親役のイメージ」影響への不安か
女性セブン
尊富士
新入幕優勝・尊富士の伊勢ヶ濱部屋に元横綱・白鵬が転籍 照ノ富士との因縁ほか複雑すぎる人間関係トラブルの懸念
週刊ポスト
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
女性セブン
大ヒットしたスラムダンク劇場版。10-FEET(左からKOUICHI、TAKUMA、NAOKI)の「第ゼロ感」も知らない人はいないほど大ヒット
《緊迫の紅白歌合戦》スラダン主題歌『10-FEET』の「中指を立てるパフォーマンス」にNHKが“絶対にするなよ”と念押しの理由
NEWSポストセブン