でもその後は森田さんから直々に天気図の見方を教えていただきましたし、番組データを集めるリサーチャーの仕事にも就かせてもらいました。森田さんに出会っていなければ、今の自分はないですね。

 さらにリサーチャーの仕事をしながら、未経験なのに筑紫哲也さんの『NEWS23』(TBS系)のお天気コーナーを任せてもらったんです。出来は散々で、本番中に喋れない、時間内に収まらない……とズタボロ。放送後は毎回号泣していましたが、「最初から上手い人なんていないよ」と筑紫さんが勇気づけてくださったことで、続けることができました。

『NEWS23』に出演してから1年が経った頃、やっと予報士の試験に合格。その後は様々な地上波番組のお天気コーナーを担当させていただきました。

 現在はだいぶ生活が変わりました。CSの『TBSニュース』の月曜夕方と夜のお天気コーナーを担当させていただいていますが、仕事は週1ペース。今は認知症を患う実母の介護のために実家にいるので、週1がちょうどいいんです。介護をしながら感じるのは、認知症と天気は密接だということ。寒気が入ってくると母の行動や言語が不穏になるんですよ。

 認知症と天気の関係は医学的には証明されていないかもしれません。ですが、私なりにその答えが出せたらいいなと最近考えています。いつか因果関係が証明されて、気象予報士の知識が認知症介護に役立てられたらいいですね。

【プロフィール】まかべ・きょうこ/1967年生まれ、神奈川県出身。短大卒業後、『恋のから騒ぎ』に出演し、タレントとして人気に。TBSの気象キャスターとして活躍する傍ら、1997年に気象予報士の資格を取得。以後、多くの番組に出演。環境問題をテーマにした講演を行なうなど、母親の介護をしながら精力的に活動中。

取材・文■河合桃子

※週刊ポスト2020年2月28日・3月6日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

足を止め、取材に答える大野
【活動休止後初!独占告白】大野智、「嵐」再始動に「必ず5人で集まって話をします」、自動車教習所通いには「免許はあともう少しかな」
女性セブン
今年1月から番組に復帰した神田正輝(事務所SNS より)
「本人が絶対話さない病状」激やせ復帰の神田正輝、『旅サラダ』番組存続の今後とスタッフが驚愕した“神田の変化”
NEWSポストセブン
大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《水原一平ショック》大谷翔平は「真美子なら安心してボケられる」妻の同級生が明かした「女神様キャラ」な一面
NEWSポストセブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
《那須町男女遺体遺棄事件》剛腕経営者だった被害者は近隣店舗と頻繁にトラブル 上野界隈では中国マフィアの影響も
《那須町男女遺体遺棄事件》剛腕経営者だった被害者は近隣店舗と頻繁にトラブル 上野界隈では中国マフィアの影響も
女性セブン
山下智久と赤西仁。赤西は昨年末、離婚も公表した
山下智久が赤西仁らに続いてCM出演へ 元ジャニーズの連続起用に「一括りにされているみたい」とモヤモヤ、過去には“絶交”事件も 
女性セブン
日本、メジャーで活躍した松井秀喜氏(時事通信フォト)
【水原一平騒動も対照的】松井秀喜と全く違う「大谷翔平の生き方」結婚相手・真美子さんの公開や「通訳」をめぐる大きな違い
NEWSポストセブン
海外向けビジネスでは契約書とにらめっこの日々だという
フジ元アナ・秋元優里氏、竹林騒動から6年を経て再婚 現在はビジネス推進局で海外担当、お相手は総合商社の幹部クラス
女性セブン
大谷翔平の伝記絵本から水谷一平氏が消えた(写真/Aflo)
《大谷翔平の伝記絵本》水原一平容疑者の姿が消失、出版社は「協議のうえ修正」 大谷はトラブル再発防止のため“側近再編”を検討中
女性セブン
被害者の宝島龍太郎さん。上野で飲食店などを経営していた
《那須・2遺体》被害者は中国人オーナーが爆増した上野の繁華街で有名人「監禁や暴力は日常」「悪口がトラブルのもと」トラブル相次ぐ上野エリアの今
NEWSポストセブン
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
運送会社社長の大川さんを殺害した内田洋輔被告
【埼玉・会社社長メッタ刺し事件】「骨折していたのに何度も…」被害者の親友が語った29歳容疑者の事件後の“不可解な動き”
NEWSポストセブン