ステージ1~3の前立腺がんであれば、手術をしてもしなくても5年生存率は100%近いというデータもある。むしろ慌てて手術することによるリスクを知っておきたい。
「前立腺がんの手術は、男性器周辺の神経を損傷して、排尿障害やED(勃起障害)になる怖れがあります」(室井氏)
それゆえ、PSA検査で陽性が出てもまずは様子を見るという選択肢が有力になる。
「すぐに切るのではなく、2~3か月ごとに検査で数値をチェックして、症状の悪化が見られた時点で初めて治療を始める『監視療法』が基本です」(室井氏)
※週刊ポスト2020年3月13日号