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有野晋哉、のび太への「よくなぐられた!」の褒め言葉の驚き

てんとう虫コミックス「ドラえもん」第23巻より

 未来から来たネコ型ロボット・ドラえもんが誕生して50周年を迎えた。それを記念して、各界の“ドラえもん好き”著名人に、22世紀に伝えたい言葉、場面を聞いた。お笑いコンビ「よゐこ」の有野晋哉が選んだのは、のび太よりダメな転校生、多目(ため)くんがやってきた話だった。

 * * *
 多目くんは勉強も運動ものび太に劣るけれど、諦めないし、物事に飽きることがない。一方、のび太は優位に立つとそんなに性格悪くなるの? と僕はびっくり。見かねたドラえもんが出した道具は「配役いれかえビデオ」。

 このさじ加減がいいんです。直接のび太に罰を与えるのではなく、のび太が多目くんに言ったシーンの配役を替えて、のび太に見せる。そして、反省し、改心したのび太のまっすぐな人のよさが出てくる。

 そうなんです、ドラえもんって未来からのび太に楽をさせるために来てるんじゃなくて、成長させるためにやって来ている。それがよく分かる回なんです。

 終盤のドラえもんのセリフもよかった。「よくなぐられた!!」。そんな褒め言葉あるんやって驚きました。責任をとったのび太、ちゃんと褒めるドラえもん。人として尊敬できる多目くん。最後に再び転校したけれど、また来てくれへんかなーって待っていました。

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