少年スポーツの世界では、たとえ子供がプロ志向だったとしても、成長途中の子供の体への負担を減らすため、大人にはない「禁止事項」が数多く存在する。タックルやスクラムでの激しいコンタクトが華のラグビーだが、大人でも怪我が絶えない。
そのため、小学生の間は安全を重視して、年齢により人数、ボール、ゴールポストの使用可否、キックオフやドロップアウトなどのルールが細かく決められている。
たとえば、小学1、2年生が中心のU-8カテゴリーでは、2018年4月から都道府県協会の主催試合ではコンタクトプレーのない「タグラグビー」が行なわれるようになった。4人ないし5人で行なわれ、タックルの代わりにタグと呼ばれる腰ひもを取り合うルールだ。
ただし、小学3年生以上はコンタクトプレーが認められるため、その準備としてのタックルの練習は禁止されていないのが実情だ。
※週刊ポスト2020年3月20日号