【医師20人に訊く】医師の健康診断意識調査
【Q】75歳以上のフレイル健診に意味があると思いますか?
意見が割れたのが、フレイル(健康な状態と要介護状態の中間。「虚弱」の意)にあるかどうかを調べる「75歳以上のフレイル健診」(別掲Q10)。運動や食生活の習慣、物忘れなど15項目を尋ねるものだ。上医師は「それなりに意味がある」と回答した。
「メタボと同じで、自分の変化を知るのにはいい。ただし、評価としてはわからない部分もあるので、非常に意味があるとは言えない」(同前)
一方、「意味はない」と断言したのは秋津医院院長の秋津壽男医師だ。
「フレイルにならないように生活習慣を改めるのは必要なことだが、自分でわかることばかりなので、わざわざ健診を受ける必要はない。フレイル予備軍だとわかっても、医者は『歩いてください』などと言うだけですから」
【Q】家族に必ず受けてほしい検査は何ですか?(自由回答、複数回答可)
「家族に必ず受けてほしい検査」(別掲Q11)では、「大腸内視鏡」と「脳ドック」を3人、「胃内視鏡」を2人が挙げた。
このうちの2つの検査を挙げたのは、ナビタスクリニック川崎の谷本哲也医師。「脳血管疾患が多い家系なので、脳ドックは必須。大腸内視鏡は大腸がん予防のため」という理由だった。