芸能

お笑い芸人の「ツッコミ革命」、ボケが目立たなくなる悩みも

ぺこぱのツッコミスタイルも大きな注目を集めた(シュウペイ=左と松陰寺太勇(写真:時事通信フォト)

 最近のお笑いコンビはツッコミが注目されることが多い。記憶に新しいところでは、昨年末に開催された『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)で、ぺこぱの斬新なツッコミスタイルが注目を浴びた。松陰寺太勇はツッコミを入れると見せかけてボケに乗ってしまうという“ノリつっこまない”という新たなスタイルで審査員、視聴者にインパクトを与えた。

 同大会で優勝したミルクボーイのツッコミも新しいものだった。本来、ツッコミはボケを訂正するものだが、内海崇はまずボケに対する解答を明示し、さらにそこに“追加の説明”をするというスタンスでネタを進めていき、爆笑をかっさらっていった。

 正直、ぺこぱやミルクボーイのネタを見て、ボケ担当よりもツッコミ担当のほうが記憶に残っているという人も少なくないだろう。彼らだけの例に留まらないが、今のお笑い界は「ツッコミ革命」とも呼ばれる変革期が訪れているようだ。

 そして、ツッコミが注目を集めるようになったことで、お笑い芸人たちのネタ作りの考え方も変化しつつあるよ。かつてのボケで1つの笑いを取るスタイルだけでは通用しなくなってきており、「ボケとツッコミ両方で笑いを取る」ということが重視されるようになった。都内のライブ会場で活躍する芸歴10年目の芸人Aさん(30代)はこう語る。

「僕はコンビでボケをやっています。4年くらい前まではネタの主軸はボケであってボケがネタのすべてだと思っていました。だけどオードリーさんや銀シャリさんのネタを見て、ツッコミでも笑いを作れるんだと思うようになり、コンビでツッコミのフレーズ、ツッコみ方をさらに工夫するようになりました。すると、それまでになかったネタを作れるようになり、前より確実にウケるようになりました」

関連記事

トピックス

依然として将来が不明瞭なままである愛子さま(2025年3月、神奈川・横浜市。撮影/JMPA)
愛子さま、結婚に立ちはだかる「夫婦別姓反対」の壁 将来の夫が別姓を名乗れないなら結婚はままならない 世論から目を背けて答えを出さない政府への憂悶
女性セブン
28歳で夜の世界に飛び込んだ西山さん
【インタビュー】世界でバズった六本木のコール芸「西山ダディダディ」誕生秘話、“夢がない”脱サラ社員が「軽い気持ち」で始めたバーダンスが人生一変
NEWSポストセブン
不倫報道のあった永野芽郁
《“イケメン俳優が集まるバー”目撃談》田中圭と永野芽郁が酒席で見せた“2人の信頼関係”「酔った2人がじゃれ合いながらバーの玄関を開けて」
NEWSポストセブン
六代目体制は20年を迎え、七代目への関心も高まる。写真は「山口組新報」最新号に掲載された司忍組長
山口組がナンバー2の「若頭」を電撃交代で「七代目体制」に波乱 司忍組長から続く「弘道会出身者が枢要ポスト占める状況」への不満にどう対応するか
NEWSポストセブン
母・佳代さんのエッセイ本を絶賛した小室圭さん
小室圭さん、母・佳代さんのエッセイ本を絶賛「お母さんと同じように本を出したい」と自身の作家デビューに意欲を燃やす 
女性セブン
日本館で来場者を迎えるイベントに出席した藤原紀香(時事通信フォト)
《雅子さまを迎えたコンサバなパンツ姿》藤原紀香の万博ファッションは「正統派で完璧すぎる」「あっぱれ。そのまま突き抜けて」とファッションディレクター解説
NEWSポストセブン
国民民主党の平岩征樹衆院議員の不倫が発覚。玉木代表よりも重い“無期限の党員資格停止”に(左・HPより、右・時事通信フォト)
【偽名不倫騒動】下半身スキャンダル相次ぐ国民民主党「フランクで好感を持たれている」新人議員の不倫 即座に玉木代表よりも重い“無期限の党員資格停止”になった理由は
NEWSポストセブン
ライブ配信中に、東京都・高田馬場の路上で刺され亡くなった佐藤愛里さん(22)。事件前後に流れ続けた映像は、犯行の生々しい一幕をとらえていた(友人提供)
《22歳女性ライバー最上あいさん刺殺》「葬式もお別れ会もなく…」友人が語る“事件後の悲劇”「イベントさえなければ、まだ生きていたのかな」
NEWSポストセブン
東京高等裁判所
「死刑判決前は食事が喉を通らず」「暴力団員の裁判は誠に恐い」 “冷静沈着”な裁判官の“リアルすぎるお悩み”を告白《知られざる法廷の裏側》
NEWSポストセブン
永野芽郁
《永野芽郁、田中圭とテキーラの夜》「隣に座って親しげに耳打ち」目撃されていた都内バーでの「仲間飲み」、懸念されていた「近すぎる距離感」
NEWSポストセブン
18年間ワキ毛を生やし続けるグラドル・しーちゃん
「女性のムダ毛処理って必要ですか?」18年間ワキ毛を生やし続けるグラドル・しーちゃん(40)が語った“剃らない選択”のきっかけ
NEWSポストセブン
不倫疑惑が報じられた田中圭と永野芽郁
《田中圭に永野芽郁との不倫報道》元タレント妻は失望…“自宅に他の女性を連れ込まれる”衝撃「もっとモテたい、遊びたい」と語った結婚エピソード
NEWSポストセブン