スポーツ

競馬のパドック解説は馬券購入にとって本当に必要か?

パドック解説をどう読み解く?

 誰もが夢見るものの、なかなか現実にならない夢の馬券生活。調教助手を主人公にした作品もある気鋭の作家、「JRA重賞年鑑」にも毎年執筆する須藤靖貴氏が、馬券購入のとき、パドック解説は必要なのか不要なのかについてお届けする。

 * * *
 令和2年のささやかな目標は国語辞典読破。モノ書きのくせにモノを知らないと猛省し、1日2ページずつ目を通している。これが存外に面白い。分かっているようでそうでないことも多く、時にハッとさせられる。

 たとえば「必要悪」。「それ自体取り上げる時は悪と見なされるが、その社会の存続のためには必要な手段として行われるもの」(新明解)である。例として「死刑、警官による極悪犯人の射殺」の次に「公営のギャンブル」だと! 競馬は必要悪なのだった。「それ自体は悪」か……。

 さて、必要云々といえばグリーンチャンネルなどのパドック解説。あれを参考にする方も多いだろう。知人はまったく不要と音声を切る。そういえば競馬場やウインズでのモニターは無音だ。しかし浦和や川崎などは音声が大きく、イヤでも耳に入る。私などは「毛ヅヤもよくて集中しているのか」なんて言葉に引きずられ、それが人気薄の馬だと気になってしまうのであった。競馬場のパドックでイヤホンを耳にしている御仁も多い。

 分かったつもりにならず、パドック解説をしっかりと考察しようと思い立った。

 中継では「パドックの状態を踏まえた推奨馬」と言う。発言者はたいていトラックマン。1番人気馬を推奨しないことはまずない。多少入れこんでいるときでも「許容範囲」とくる。

 許容範囲って誰の主観なんだ(馬がそう言ってるなら面白いけど)。今後、「許容範囲認定馬」の着順を調べると面白いかもしれない。

関連キーワード

関連記事

トピックス

出廷した水原被告(右は妻とともに住んでいたニューポートビーチの自宅)
《水原一平がついに収監》最愛の妻・Aさんが姿を消した…「両親を亡くし、家族は一平さんだけ」刑務所行きの夫を待ち受ける「囚人同士の性的嫌がらせ」
NEWSポストセブン
夫・井上康生の不倫報道から2年(左・HPより)
《柔道・井上康生の黒帯バスローブ不倫報道から2年》妻・東原亜希の選択した沈黙の「返し技」、夫は国際柔道連盟の新理事に就任の大出世
NEWSポストセブン
新潟で農業を学ことを宣言したローラ
《現地徹底取材》本名「佐藤えり」公開のローラが始めたニッポンの農業への“本気度”「黒のショートパンツをはいて、すごくスタイルが良くて」目撃した女性が証言
NEWSポストセブン
妻とは2015年に結婚した国分太一
《セクハラに該当する行為》TOKIO・国分太一、元テレビ局員の年下妻への“裏切り”「調子に乗るなと言ってくれる」存在
NEWSポストセブン
1985年春、ハワイにて。ファースト写真集撮影時
《突然の訃報に「我慢してください」》“芸能界の父”が明かした中山美穂さんの最期、「警察から帰された美穂との対面」と検死の結果
NEWSポストセブン
歴史学者の河西秀哉氏
【「愛子天皇」の誕生を希望】歴史学者・河西秀哉氏「悠仁さまに代替わりしてから議論しては手遅れだ」 皇位継承の安定を図るには“シンプルな制度”が必要
週刊ポスト
無期限の活動休止を発表した国分太一
「給料もらっているんだからさ〜」国分太一、若手スタッフが気遣った“良かれと思って”発言 副社長としては「即レス・フッ軽」で業界関係者から高評価
NEWSポストセブン
ブラジル訪問を終えられた佳子さま(時事通信フォト)
《クッキーにケーキ、ゼリー菓子を…》佳子さま、ブラジル国内線のエコノミー席に居合わせた乗客が明かした機内での様子
NEWSポストセブン
”アナウンサーらしくないアナウンサー“と評判
「笑顔でピッタリ腕を絡ませて…」元NMB48アイドルアナ・瀧山あかねと「BreakingDown」エース・細川一颯の“腕組み同棲愛”《直撃に「まさしくタイプです(笑)」》
NEWSポストセブン
グラビアのオファーも多いと言われる中川安奈アナ(本人のインスタグラムより)
《SNSで“インナーちらり笑”》元NHK中川安奈アナが森香澄の強力ライバルに あざとキャラと確かなアナウンス技術で「ポテンシャルは森香澄以上」との指摘
週刊ポスト
不倫が報じられた錦織圭、妻の観月あこ(Instagramより)
《錦織圭・モデル女性と不倫疑惑報道》反対を押し切って結婚した妻・観月あことの“最近の関係” 錦織は「産んでくれたお母さんに優しく接することを心がけましょう」発言も
NEWSポストセブン
お疲れのご様子の雅子さま(2025年、沖縄県那覇市。撮影/JMPA) 
雅子さまにささやかれる体調不安、沖縄訪問時にもお疲れの様子 愛子さまが“異変”を察知し、とっさに助け舟を出される場面も
女性セブン