新型コロナウイルス感染予防必須アイテムと言えばマスクだが、それ以外にも「めがね」が有効的だという。国際医療福祉大学病院内科学予防医学センター教授の一石英一郎さんはこう話す。
「めがねの利点は、近くの人の咳やくしゃみで放出された唾液の粒子が目の粘膜につくのをブロックし、飛沫感染を防いでくれること。一般的に飛沫は2m先まで届くとされており、くしゃみ1回あたり約4万個、咳では1回あたり約3000個の飛沫が生じるといいます。そう聞くと、いますぐめがねをかけたくなりませんか。また、ウイルスのついた手で目を触るのを防ぐ効果もあります。
一方、コンタクトの場合、手指で装着する際に、微量のウイルスが眼球や眼瞼粘膜から侵入する可能性がある。コンタクトをしたいかたは、普段よりも厳重に手洗いをしてから装着することをおすすめします」(一石さん)
コロナ予防のために、コンタクトではなくめがねに変える。視力が悪くない人は、「伊達めがね」をすると感染予防に効果的だ。
「ただし、めがねも清潔にしておかなければ意味がありません。こまめに洗ったり、除菌すること。アルコールや次亜塩素酸ナトリウムが含まれる洗浄液で洗うといいでしょう」(KISHI CLINICA FEMINA院長の岸郁子さん)
中国やヨーロッパでは、ゴーグルをつけて街を歩く人の姿も日常。ゴーグルなら、めがねのように顔との間に隙間ができず、両サイドからのウイルス侵入も防げるわけだ。
ほかにも、海外でよく見られるのが、マスクの代わりにスカーフやバンダナなどを巻く代用法だ。米疾病管理予防センター(CDC)もマスクがなくて外出しなければならないときには、「鼻と口が覆われていて、飛沫が漏れ出す隙間がないように」との注釈つきで「バンダナやスカーフのようなもので顔を覆うのもいい」としている。長いスカーフであれば、マスクより頑丈に顔をガードできるし、直接、口や鼻を触らせない効果もある。
※女性セブン2020年4月23日号